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旅のチカラ、旅のカケラ

単騎、千里を走る

2008.04.12 14:00


麗江(リージャン)といえば、高倉健主演の

『単騎、千里を走る』の舞台。

これにあやかったわけではないが、

千里を駆けるバスに乗ることに。



麗江発、成都行き。


その距離なんと1050km。

こちらの表記でバスは「汽車」だから、

『単汽、千里を走る』ってとこか…。

この旅一番の長距離バスに乗り込んだわけだ。

日本でいえば東京~鹿児島くらいの距離。

これを高速道路はおろか、

細い山道をひた走るってんだから尋常じゃない。



そうそう、このバスチケット、

実は宿の人が買ってきてくれた。

なんでも、外国人価格というものがあるらしく

中国の人がチケットを買えば30%オフくらい安く買えるのだとか。

夜の麗江を一緒に散歩して以来、

ここのご家族とはすっかり仲良しで、

何度か一緒に食卓にも混ぜてもらったw



13時に走り始めたバスは、終わりのない旅へと誘った。

相変わらず窓の景色は、どんな映画よりも面白い。

本を読んだり、音楽を聴いたり、心地よい時間を過ごしていた。

おかしなもので、ここ中国では到着時刻を教えてくれない。


「何時につくの?」と聞いたところで、

「運転手次第だね」って首を振られてしまうのだ。

だから、今日もどれだけ乗車するのかは検討がつかない。


昼寝をし、夕食を摂り、再び寝る準備をする。

2人の運転手は、交代で仮眠をとりながら、

巧みにハンドルをさばいていった。


そして夜が明けた。


もう何度目の休憩だろう。

いつまで経っても「成都」の文字は現れない…。

それでも、まだ窓の外を眺めていた。


「バスは長ければ、長いほどいい」、

そう、話していた友人がいる。

今なら“わかる”気がする。

だって急いだって同じ。

これはあきらめとは違った感情で、

時の流れに身をまかせることの

素晴らしさを知った気がする。


午後4時、ようやくバスは停車した。

実に27時間。

どっかのTV番組みたいだ。

足取りも軽く、街へと降り立った。


ここが成都かぁ。


千里を駆け抜けたあとの深呼吸は、

妙に清々しかった。