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旅のチカラ、旅のカケラ

パンドラの箱

2008.04.26 10:25


朝、目覚めると、窓の外にはまだ、

タクラマカン砂漠が広がっていた。

列車に乗って20時間、

同じような景色が流れていく。


もうすぐカシュガル。

中国のシルクロードの果てだ。


シルクロードに入ってからというもの、

1日置に夜行バスか寝台列車に乗っている。

そう、とにかく中国は広い!

乗車時間が20時間以上の移動ばかりになるのも否めない。


さて、カシュガルでいよいよ中国の旅が終わる。

本来ならチベットを抜け、世界の屋根ヒマラヤを越えて、

癒しの国「ネパール」に入る予定だった。

が、チベット問題が深刻化し、外国人の入境許可がおりない。


ならば!と、新たに考案したのが「カラコルムハイウェイ」。

中国はカシュガルから、

パキスタンのフンザへと抜ける峠のルートだ。

ハイウェイとは名ばかりで、ひたすらか細い山道。

標高も6000mを越えていて、目の前には氷河が広がるという。

あっ!?そういう意味で“ハイ”ウェイか…。


ところが、このルートにも欠点があった。

パキスタンのビザがない…。

以前は国境のススト(パキスタン)でビザ取得ができたのだが、

現在はパキスタンの情勢が悪化し、ビザの発給はストップ。

じゃあ、いったいどこへ向かえばいいんだよ…。

(どうしても陸路にこだわりたいので)

そこで浮上した国が「キルギス」だ。

アジアのスイスと呼ばれる国で、

旧ソ連の影響が色濃く残っているとか。

南への道が閉ざされた今、最後の希望はキルギスしかない。

キルギスの首都ビシュケクでパキスタンビザを取得し、

カリコラムハイウェイを抜けてみせようじゃないの!

それがダメなら、

ウズベキスタン、タジキスタン、アゼルバイジャン…

名前しか知らないような中央アジアの国々を突破して、

カスピ海の向こうにあるトルコに行けばいいさ。


人生は旅、旅は人生。


先のことなんて誰もわからない。

でも、そこに希望があるかぎり

“パンドラの箱”を開けつづけたい。