提案『日常生活の練習・社交的振る舞い』
子供が社会の中で生きていくためには礼儀やマナー、立ち振る舞いを学ばせていく必要があります。ではその事柄をいつから教えなければならないのでしょうか。
一般的に乳児期には礼儀やマナー及び立ち振る舞いを教えていくということを意識している方はほぼほぼおられないと思いますし、乳児には礼儀やマナーを学ぶよりも重要な取組みがあります。しかし乳児期にやるべき礼儀やマナーの下地作りがあることは認知しておきたいものです。
礼儀やマナー、立ち振る舞いは正しい姿を見て覚えることや真似ることからスタートします。よって0歳児は大人の行う行動やその姿を見せてあげること、保護者とアイコンタクトを行い表情を読み取る力を付けさせることからスタートします。
そして1歳児は保育者から出る指示を聞くことと行動を取ることができるようにし、ものの受渡しをたくさん行えるようにする必要があり、そこには相対する人の思い(感情)を理解できるようにします。1歳児は知恵が芽生える時期ですから礼儀やマナーー立ち振る舞いのアナウンスを少しずつ受入れらるような種蒔きを行う年齢です。
2歳以降になると以下の細かな内容を状況判断しながらここの特性を活かし進めて行きます。教室で特に重視し実践をお願いしているのは挨拶、靴の揃えです。この2つは玄関先で行うレッスンスタートですから確実に身につけて欲しいとお願いをしています。ではどのような内容があるのかを列挙しますが、これらの内容はお子さんの適性年齢時に行うことになります。またご自宅で行う内容も多々あり列挙している内容以外にも対応されるべきことがありますので参考にされてください。
1、挨拶(お早うございます、こんにちは、こんばんは、さようなら・・・)
2、扉の開閉、ノックの仕方
3、靴の履き方、脱ぎ方、揃え方
4、室内の歩き方
5、椅子の着席と離席
6、返事の仕方
7、人との接し方
8、話の聞き方
9、教具や文房具の使い方
10、感謝とお詫びの仕方(ありがとうございます、ごめんなさい)
11、物の受渡し方(はさみや針などの先の尖った物)
12、咳・くしゃみ・あくびの仕方(口元を押さえる)
13、遊具の使い方、順番を待つこと
14、集団遊びのルール
15、お手洗いの使い方
16、取組み時の観察の仕方
17、交通ルール、車中でのマナー
18、公共の場でのマナー
19、お茶のすすめ方
20、電話のかけ方、受け方、変わり方
21、席の進め方
22、食事の取分け方、食べ方など
レッスンでは身につけるべき最低限の挨拶や靴の揃え、椅子に触ること、物の受渡しは全ての生徒さんにアナウンスしていきますが、それ以外のことについてはお子さんの様子を見ながら、お母様のご要望も受け入れながら行っています。