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藤田晋 invitational RTDリーグ

掴みどころがない柳!猿川真寿 RTDリーグ2017選手紹介7

2017.01.24 10:00

AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDリーグ2017の出場選手を紹介していきます。

観戦記担当の鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


選手紹介7回目の今日は、RTDリーグ初出場となる、

猿川 真寿(さるかわ まさとし)

日本プロ麻雀連盟所属

猿川は2008年に麻雀マスターズを獲得し、一気にブレイクする。

しかも、麻雀マスターズ、その獲り方がすごかった。

全6回戦中3回戦が終了した時点でトップ目とは200ポイント、実に20万点以上の差がついていたのだ。

当時、古橋崇志(日本プロ麻雀連盟)が猿川に行ったインタビューにはこう書かれている。

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首位との差は約200ポイント。

「もう猿川の優勝はないな・・・」

会場内もそんな空気に包まれる。

しかし、この男は私に向かって笑いながらこう言った。

「ここから3連勝だから。」

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そして、猿川はその後本当に大トップでの3連勝を決め、ハナ差で差し切って優勝を決めた。

そこから、猿川はトップリーグのA1まで駆け上がり、一躍プロ連盟を代表する選手にまで登り詰めたのであった。

実は、昨年からRTDマンスリーリーグに出場している佐々木も、白鳥も、滝沢さえも、A1リーグに上がったことはない。彼らでさえ見たことのない景色を、猿川は見ているのだ。


そんな猿川は、昨年行われた麻雀プロ団体日本一決定戦にも出場し、プロ連盟の優勝に貢献している。

その開始前アンケート「どこの団体がライバルですか?」という質問に対しては、ほとんどの者が「全部」または「なし」などと無難に答える中、猿川は「RMU」と名指しした。

今回、予選BLACK DIVISIONでそのRMU代表多井と同組とあっては、尋常ならざる気合が入るというもの。

団体戦では、多井を相手にトップを獲っているが、果たして長期のリーグ戦ではどうか。


そんな猿川は、上記2つの観戦記にもあるように、自由な発想が持ち味。

まったくもって掴みどころがない柳のような打ち手だ。

団体戦でも、白をポンしてここからあっさりドラの6sを打っていくと、最終的には9sが新ドラになって倍満ツモ。

あまり窮屈に形を決めたくないというのが、猿川の信条だ。


なお、プライベートでは、先日第1子が誕生した猿川。

パパのかっこいいところを見せるしかあるまい。


発想と打牌について、非常に掴みどころのないセンスを持っている猿川だけに、試合後のインタビューにも注目していただけると、より一層面白さが増すだろう。

猿川の自由な攻撃センスに心酔せよ。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)