最狂のサムライ!平賀聡彦 RTDリーグ2017選手紹介8
AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDリーグ2017の出場選手を紹介していきます。
観戦記担当の鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
選手紹介8回目の今日は、RTDリーグ初出場となる、
平賀 聡彦(ひらが としひこ)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属
22345m678s44556p ツモ6p(一発) ドラ4p
ツモ切りリーチ一発ツモで8000オール。
13年前、私は最高位戦日本プロ麻雀協会の入会テストに挑んでいた。
そこで対峙したのが、この手牌の主である平賀聡彦。
そのときは「なんだよそれ、無茶苦茶するニイちゃんだな」ぐらいにしか思っていなかった。
合格を果たした私と平賀は最高位戦の同期となるが、すぐに選手を辞めて観戦記者となった私に対し、平賀は下位リーグからストレートで最上階のAリーグまで駆け上がり、Aリーグでも活躍し続けた。
Aリーグ在籍はいまだ継続中で、連続10年という輝かしい成績。
そして、去年の麻雀プロ団体日本一決定戦での圧倒的な活躍である。
1団体以上のプラスを1人でたたき出したのだ。
16半荘で40万点近い勝ちを上げるのだから、中身も当然普通ではない。
平賀の麻雀は、とにかく「押し」だ。
いけると思えば、常人とは違う感覚で地の果てまで押してくる。
その様子を、ヒトは、「狂気」だとか「狂っている」と表現する(下記インタビュー参照)。
狂気の一端が、団体戦でも表れていた。
瀬戸熊のこのリーチに対する平賀。
生牌の中を掴んで手を止める。先に言っておくと、トップ選手でこの中を打つ者はほぼいない。
そう言ってしまうとフラグのようなのだが、平賀はこの中をツモ切った。
瀬戸熊に8000の放銃である。
この押しが平賀だ。
そして、この後、当然のようにハネマン、マンガンとアガり返してトップ争いに食い込む。
真っ直ぐに振り込んで、真っ直ぐにアガりまくる。
これがサムライ平賀聡彦の流儀なのだ。
しかし、ここまでの道のりは簡単ではなかった。
今でこそ平賀はトップ選手として高い評価を受けているが、この無茶なスタイルは入会当初には受け入れられず、平賀の評価は決して高くなかったのである。
ヒトと大きく違う麻雀は、勝つ以外に、強さを証明する方法がない。
そして、勝ち続けてきた平賀。
ついに、狂気のサムライが対外試合に出陣だ。
平賀は、予選BLACK DIVISIONに出場。
最狂戦士、平賀の斬り込みに震撼せよ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)