白濱雅也絵本原画展「スターとゴールド」
2021年7月20日(火)~8月1日(日)
はじめて「そと」を出た二頭の牡牛、スターとゴールド。
そのスローな冒険はどこに向かっていくのだろう?
北海道に移住して、興味のあったのアルバイトをしています。牛乳を得るための牝牛に対して、 あまり注目されない牡牛の世話です。牡牛は去勢され角を切られ、しかし手厚く世話をされて 20ヶ月あまりの短い一生を送ります。動物として何か不思議な存在です。この牡牛と日々接する 中で見聞きしたことに着想を得て、スターとゴールドという二頭の牡牛を主人公とする物語を書 きました。 これまで物語性のある作品を制作してきましたが、改めて絵本という形と向き合い、また古い牛 舎や農家の解体材の古材との出会いもあり、木に描く親しみも再発見しました。その風合いを生 かした絵本原画を制作しました。
(白濱雅也)
☆会場では本の販売を予定しています。
【STORY】
北のはずれにある広い草原の中に、小さな牧場がありました。 そこにはスターとゴールドという二頭の子牛がいました。ふたりは時の年長の牛たちが連れて行かれた「そと」に興味を 持ちます。ある朝、鍵が開いてるのに気付いたふたりは、外に出て行きます。
ふたりは広い外に感激しますが、その後どうしていいかわからなくなります。空腹に耐え切れずゴールドは牧場に帰ります。残されたスターは歌に誘われて、ツルと出会い海の向こうにいる仲間のことを聞きます。そしてそこに向かうことにしました。トビウオのガイドで壁に着いたスターは、その先 で牝牛のリンゴと出会います。リンゴからそこには野生の牛がいないことを知り、さらに南へ向かうことにしました..
白濱雅也 Shirahama Masaya
1961年岩手県釜石市生まれ、多摩美術大学卒業。90年代より物語的な不条理絵画や立体を発表する。 震災後、真の意を込めた木札に取り組み、既存の木像や油彩をリノベーションする作品に発展する。 震災をテーマにしたグループ展「POST3.11」を企画、東京都美術館で開催、続編を原爆の図丸木美 術館で、2019年には本郷新記念札幌彫刻美術館でも開催した。その傍ら風景画の可能性について模索 する展示を企画開催している。メキシコ、中国など海外での活動を展開、近年はオンライン動画プロ ジェクト北にも取り組んでいる。2014年より帯広に移住、現在豊頃町在住、自主ギャラリー ArtLabo 北舟/NorthenArk主宰。
【白濱雅也絵本原画展 in Hokkaido「スターとゴールド」】
〇会期
2021年7月20日(火)~8月1日(日)
会期中無休
〇営業時間
火水木金土 10:30-21:00〈ラストオーダー20:30〉
日月 10:30-20:00〈ラストオーダー19:30〉
※変更の可能性があります。
〇会場
ト・オン・カフェ/ギャラリー
〒064-0809
札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1階
(地下鉄南北線中島公園駅より徒歩2分)
℡. 011-299-6380