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桜楓会 Ohfukai Society

「朗読の夕べ」~みんなちがってみんないい

2021.05.21 18:34

5月21日、オンラインで「朗読の夕べ」が開かれました。参加者は約40名でした。
朗読は、新会員で、元アナウンサーの大和奈緒美さんが担当され、進行や解説は役員の丸尾が、また朗読作品や画像などの画面操作はキャッツ幸子役員がそれぞれ務めました。
そのメンバーを中心として、役員全員参加のリハーサルや、意見交換などを重ねて、当日を迎えた次第です。

<金子みすゞ>

この日取り上げた作品は、すべて詩で、以下のとおりです。

1.「ことば」 「わが愛するチャップリンが」 「海で」 (川崎洋)

2.「アメニモマケズ」 (宮沢賢治)

3.「生きる」 (谷川俊太郎)

4.「サーカス」 (中原中也)

5.「こだまでしょうか」 「星とたんぽぽ」 「わたしと小鳥とすずと」 (金子みすゞ)


<中原中也>
朗読会は、世間一般によく行われるイベントですが、そこでは、ただ読むだけでなく、音楽的要素を加味することがよくあります。桜楓会として初トライだったこの会でも「アメニモマケズ」と「こだまでしょうか」は、朗読ではなく音楽付きの形でご紹介しました。そして「サーカス」は、朗読と音楽付きの両方を味わっていただきました。したがって、正確には「朗読と音楽の夕べ」と呼ぶのがふさわしい会でした。

<東日本大震災のチャリティコンサート(香港)>


その朗読と音楽の合間に、解説の丸尾からは、作品の時代背景や作者の人物像、また作品と音楽の関係などについてお話しました。
特に文学作品と音楽に関しては、シューベルトやビートルズなどの音楽家や、グループサウンズ(フォーククルセダーズ)などの昭和の話題、宮沢賢治と仏教や、彼が再注目された東日本大震災などのお話を交えてご紹介しました。
今回取り上げた作品がすべて「詩」であった理由は、桜楓会として初めての試みだったため、時間のかかる作品は避けるという趣旨からでした。一作ごとに声の表情やテンポを変えながら、変幻自在の見事な朗読を披露してくださった奈緒美さんですが、作品自体が短いものばかりだったため、朗読と解説の時間配分にアンバランスの生じたことは、今回の反省点です。これは次回(があれば)、小説の朗読などを交えて改善したいと思っています。                         
当日参加されて奈緒美さんの朗読をもっと聞きたいと思われた方や、これを読んでご興味を持たれた方は、万障お繰り合わせの上、次回ご参加ください。お待ちしております。                                     (記:丸尾豪司)