【今週は臨時休業いたします】
【鳩おばさんのノンノンフィクション物語①】
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こんにちは。
鳩おばさんです。
駄菓子と雑貨
鳩♡頭巾（はとずきん）
近隣のコロナウィルス感染状況を考慮し、
今週は臨時休業させていただきます🙇♀️
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ご来店予定でしたお客様には、大変申し訳ございませんが、次の営業日が分かり次第ご連絡させていただきます。
よろしくお願いいたします。
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さて、雨です。
考えていてもどうしようもない時は、全然別の事を考えることにしています。
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というわけで、ノンノンフィクション物語シリーズを気まぐれで載せたいと思います🙇♀️
（ノンノンフィクションとは、本当にあったのか？なかったのか？記憶を掘り出す物語です。）
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鳩おばさんのノンノンフィクション物語①
「傘がある」
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買ったばかりの傘をなくしてしまった。
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中原淳一さんのイラストが入った赤い傘。
お気に入りだったのに‥。
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一体どこに置いてきてしまったんだろうか‥。
思い当たる場所には行ってみたが、見つからない。
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そうだ。その傘を買った店に行こう。
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ふと思い立ち、雨上がりの町を歩き、その店の前に佇む。
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しかしその店のシャッターは固く閉ざされていた。
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そう。無理もない。あの傘は、閉店セールで買ったのだから‥。
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傘なら、コンビニでも100円ショップでも、何処にでも売ってるのに、あの傘がどうしても心の中で引っかかる。
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無くなったから、惜しくなったのか。
それとも、無くなってはじめて、その傘が自分にとって大事な傘だった事に気がついたからなのか‥？
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傘はなくとも腹は減る。
お昼時少し前、
一軒のラーメン屋にたどり着いた。
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前から気になっていたお店。
昔ながらの佇まい。
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気がつけば、傘の事より、
懐かしい味の正油ラーメンが食べたいという考えに取り憑かれ、ガラガラと扉を開けていました。
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富士山のポスター。
水色の水槽。
昔の紙幣が額に入れて飾ってある店内の厨房には、年配の女性が。
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メニュー表に、正油ラーメンの文字を探していると、オムライスの文字を、見つけてしまった。
これは注文するしかない！
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ガチャリとテーブルに置かれたオムライスから放たれる昭和感。
胸キュンです。
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スープを一口。
美味しい！
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オムライスも一口。
美味しい！
鶏肉も柔らかい。
夢中で食べていると、店員さんが、1人増え、2人増え、3人になった所で、年配のサラリーマンのおじさんが、2人入って来ました。
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オムライスを頬張りつつ、ふと見ると、おじさんと５秒ぐらい目が合ってしまいました。
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新参者です。
すみません。
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そのあとも、お客さんが何人も入ってきたり、注文の電話が鳴ったり。
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人気のお店なんだなぁ！
メニュー表には、ハムエッグ150円の文字も！
また来よう。そうしよう。
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美味しい物で気分を変えたら、脳内に響く声。
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「あの傘の事は、もう忘れなよ。それより、思い出しなよ。私はここにいるよ。」
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青山テルマさんのように、
リュックの中の折りたたみ傘に
そう言われたような気が。
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そう、井上陽水さんと違って私には、今日の傘があるのです。
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がんばろう金曜日🌂完
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いかがでしたか？
ノンノンフィクション物語。
気まぐれに続くかもしれません。
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それでは、皆様。
本日も良い一日をお過ごしください♡鳩