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退屈と惰性と 改

KD エアラザー レビュー

2021.07.23 01:37

 今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、

“KDー09 エアラザー” です。


 “ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー” に登場した、マキシマルズの

“空中偵察員 エアラザー” が、

キングダムでリメイクされました。


 劇中中盤から登場した新戦士、エアラザー。

 マキシマルズ(サイバトロン)においては貴重な航空戦力としても活躍しました。

 初期メンバーのライノックスを差し置いて、WAVE2での発売枠を勝ち取りましたね。

 言語版では女性キャラだったのですが、どういう理由か日本語吹き替え版では男性キャラに変更。

 しかし、演じられた岩永哲哉さんの声質と演技もあって中性的なイメージでした。

 同時期に登場したタイガトロンとは言語版では恋人同士になるのですが、日本版ではどちらも男性キャラになったがためにたびたびBL的な展開になったり。

 続編のメタルスではそんな2人が合体して “メタルスタイガーファルコン” に進化するわけですが・・

 間もなく配信が開始される新作アニメ、キングダムでも登場するはずですが、おそらくは女性設定でしょうね。


 さて、レビューしていきます。

 なお、今回も本文ではビースト戦士の名称は基本的に日本版になりますのでご了承を。


ロボットモード

 前回のダイノボットに負けず劣らずの素晴らしい再現度。

 華奢なボディにボリュームのある翼はオリジナルアニメ劇中のイメージそのままです。

 先にも言ったように言語設定では女性キャラですが、例えばアーシーやエリータワンのようにはっきりとそうと示すような造形はなく、日本版のように中性的な男性、あるいは少年キャラともとれるデザインになっています。


 頭部の造形は、オリジナルトイはマスクタイプでしたが、今回はアニメデザイン準拠で口が見えるかたちに。

 黒い目に緑の瞳、フェイス部分はメタリックパープルと、あらためて見るとけっこうサイケデリックな色合い(笑)。

 なお、パッケージイラストや画像には胸部(ビーストモードのうなじ辺り)にマキシマルズのインシグニアが配置されていますが、現物にはありません。

 代わりに右前腕にかなり小さくプリントされています。

 背面。

 ほぼ鳥の背中ですね。

 機械的な要素が見えるのは脛裏くらい。

 翼は複数のヒンジを使って細かく折りたたむことでこの幅まで縮小されます。

 左側がロボットモードでの正位置になります。

 一応ジョイントで固定されますが、あまりかっちりした感じがありません。

 ただ、ヒンジ可動の渋みは十分なので勝手に広がってしまったりはしないと思います。

 ちなみに、左の翼の内側にはがっつり製造記号が・・

 こんな目立つところに・・しかもプリントじゃない(哀)。

 ともあれ、結果としてロボットモードでの翼は若干後方に張り出した状態になるのですが、踵が長く広がった形状(ビーストモードから180度反転)なので、自立は安定します。

  なお、足首はボールジョイント接続になっています。

 塗装箇所は少なめ。頭部(ロボット、ビーストともに)のほかは肩や太股のグレーくらいです。


 


付属武器

エアニードル

 左右前腕側面に装備する、ニードル型のミサイル。

 発射ギミックこそありませんが、形状は劇中のイメージが再現されています。

 ゴールドの塗装も綺麗。


ビーストモード

 ハヤブサにトランスフォーム。

 おおよその変形パターンはオリジナルトイを踏襲していますが、翼の展開や背面パーツの可動が加わり、プロポーションが向上しています。

 羽毛の造形なども実にリアルです。

 脚の付け根部分(ロボットモードの腰部)が飛び出した感じになっているのは・・まぁやむを得ないかな。

 尾羽がもう少し大きいか、あるいは後方にスライドして固定されるような感じなら上手く隠せたと思うんですが。

 ちなみに変形時、少し注意というか、個人的に気をつけたほうがいいなと思う部分が2箇所あって、1箇所は背面パーツのヒンジ可動。

 上の画像のようにヒンジが2組あるので、なんの気なしに動かすと一方は動いているのに一方はそのままで動いていない・・というようなことがあります。

 まぁ、それだけでは滅多に破損するようなことはないでしょうが、両方のヒンジの根元を持って動かすようにすれば安全かと。

 もう1箇所は脚部の固定。

 腰部側面のダボを太腿内側の穴にはめ込んで固定するのですが、これがけっこう力業になります。

 個体差もあるかと思いますが、うちに来たものの場合は微妙に捩るような感じで脚部付け根の角度を合わせつつ、無理矢理はめ込まなくてはいけない感じで、脚側の穴の縁が若干変形しつつあります・・

 外すときは簡単に外れるんですけどね。

 ダボを少し削ったりしたほうがいいのかな。


 頭部は上下に可動し、左右に180回転も可能。

 クチバシもごくわずかな動きですが開閉できます。


 翼は手首にあたる部分で可動。

 さらに変形時のヒンジ可動を利用することでかなり自由な表情付けができます。

 武器は大腿部に取り付け。

 ロボットモードと共用のスタンド対応穴で飛行ポーズでのディスプレイが可能です。


比較画像

 オリジナルトイと。ロボットモードで。

 オリジナルトイは一昔前のレジェンズクラスに相当するベーシッククラス。

 どちらかというとビーストモードに引っ張られた感じで、ロボットモードのプロポーションはお世辞にもいいとはいえません。

 顔も先に言ったようなマスクタイプでアニメデザインとはあまり似ていませんし、武器もオリジナルの3連装銃になっています。

 今回のKD版でのアニメ再現度の高さが際立ちます。

 でも、基本的な構造は一緒なんですよね。25年の進化を感じます。


 ビーストモードでも。

 ハヤブサ感(?)の差は歴然。

 アクション性能も格段に向上しています。

 というか、オリジナルはほぼ動きません。


 もうちょっと上からの画角も。

 翼の造形レベルも段違いですね。

 ちなみに、オリジナルでは尾羽の根元にあるレバー(黄色いパーツ)を引くことで翼が前後に動く羽ばたきギミックが内蔵されています。


 ラットルと。ロボットモードで。

 オリジナルトイでは同じベーシッククラスでしたが、今回はデラックスクラスとコアクラスに分かれ、当時アニメでのサイズ感を再現・・されてるのかな?

 ちょっとエアラザーが大き過ぎる気がしないでもない。

 まぁ、あくまでうろ覚えのイメージですが。


 ビーストモードでも。

 自然界においては完全に食うものと食われるものですが・・仲間です。

 てかネズミでかいな!

  デストロン(プレダコンズ)側の女性キャラ、ブラックウイドーと。ロボットモードで。

 同じく華奢ではありますが、クモ姐さんが確実に女生と見えるボディラインなのに対し、エアラザーがそうでもないのはなにか意図があったんでしょうか?


 ビーストモードでも。

 クモでかいなww

 これ、完全に左のほうが食われる側やん・・

以下、画像

 可動はWFCトリロジーシリーズの共通フォーマットにほぼ準拠。

 足首のみ、先にも言ったようにボールジョイント接続ではありますが、ゆえにより柔軟性があり、接地性も良好。

 さらに脛も変形都合でまんなかあたりから可動するので、ほかのキャラではあまりできない屈んだ姿勢もばっちり。

 顔も上下によく動くので、目線も合わせやすいです。

 同じく変形都合で手首がスイング可能で、しなるような左フックも打てます。


 もちろんロボットモードでも翼の全展開は可能。

 こうなるとかなりの存在感ですね。

 ゆえに左側の製造記号が残念・・

 スタンド対応穴は腰裏に、先にも言いましたがビーストモードと共用になります。


 なんとなく女性っぽいポーズも。

 この場合も手首や脛のスイング可動がいい仕事をしてくれます。


 ビーストモードでも。

 こちらでもよく動いてくれます。

 とくに翼は多数の可動部を備え、さまざまな状況を再現可能。

 地上に降りて休憩モード。

 首を傾げるようなポーズも可愛い。


 ラットルくんを背中に乗せて飛行。

 このシチュエーションだとサイズ感はぴったり。

 オイラはネズミだから人生じゃなくてネズミ生・・バラエティみたいにテロップ出すなよ・・のくだりを完全再現できます。


 VS ブラックウィドー。

 一応女性対決ということで。

 ハヤブサがクモを狩るかどうかわかりませんし、このサイズ感だとやはり返り討ちに遭いそうな気もしますが・・


 ちょっとおふざけオレ変形2パターン。


鳥人モード

 そして逆に、

ハーピーモード

 うん。どっちもキモい(笑)。


 フォッシライザー装着。

 前腕と太腿、そして脛裏に5㎜穴があるので、比較的フォッシライズしやすいですね。

 今回はラクトナイトを絡めてみましたが、ウイングフィンガーのほうが相性はいいかな。


 チータスを巻き込んで、マグナボスごっこ。

 さすがにこのままだと無理がある・・

 今回のエアラザーのリデコでスカイワープ(海外名のシルバーボルトじゃないんだね)が発売されることでマグナボスのリメイクはなくなったのか・・と落胆しました。

 ただ、エアラザーに単体では使用しない謎のジョイントがある? みたいな噂もあったので、ひょっとしたら・・と淡い期待も抱いていたのですが、結論から言うとどうもそれらしいジョイントはありませんでした。

 まぁ、あくまでエアラザーにないだけでスカイワープには仕込まれるかもしれないですしね。

 仮にほかの2体も既存のビースト戦士のリデコでやるとして、モチーフ的にライオジュニア(プロール)はチータス、サントン(アイアンハイド)はライノックスにかなり手を加えれば可能かな? とか。

 そう思うと、ライノックスの背中の肉抜きや5㎜穴が意味深に見えてきたりもするのです。

 全部妄想ですけどね(笑)。


 サイバトロン戦士、出撃!

 戦力がかなり充実してきました。

 それに引き替えデストロンは・・


 ビーストモードで、ダイノボットも加えて。

 あとライノックス、そしてようやく動画レビュー(なおリーク・・)も流れてきたタイガトロンもWAVE4で確定していますから、サイバトロン側は当時アニメに登場した面子は全員揃います。

 しかしデストロン側は・・(しつこww)


 以上、“KD エアラザー” でした。


 おそらく女性枠ということで、ブラックウィドー(アラクニア)のライバルポジとして早めの登板となったのかな? と思ったり。

 心情的にはタイガトロンと同時発売にしてあげたかったですけどね。

 モノとしてはオリジナルトイからの正統進化という感じで、変形パターンはほぼ踏襲しながら細かいパーツ移動を追加し、ロボットモードとビーストモードのプロポーションを両立。

 ロボットモードでは当時のアニメデザインがばっちり再現され、女性、男性どちらの設定でも問題なし。

 ビーストモードはほかのKD版ビースト戦士同様リアル寄りの造形ですが、よく動く頭部や翼のおかげで本物の鳥のような仕草も可能で、なかなかに可愛らしいです。

 はてさて、新作アニメのほうでは女性になるのか、それとも男性になるのか? 

 このご時世、むしろ日本版のBL展開が取り入れる可能性もあるのかもしれない・・とか思いました。

 逆に叩かれるかな? 

 なんにせよ、早くタイガトロンと並べたいですね。

 タイガトロン、ちょっと黄ばんでるのが気になります(海外版初期ロットはそんないろだったようで・・)が、チータスにはなかった内臓銃も付属し、ちゃんと設定通り一回り大きいボイジャークラスでの発売なので楽しみです。

 日本での発売は・・早くて3月かな?(悲)

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。