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惜別 上田利治

2017.07.04 13:46

元阪急ブレーブス監督・上田利治さんの訃報に触れ、数日が経った今なお、心にぽっかりと穴が開いたままだ。とくべつ大ファンだったわけではないのだが、父親を亡くしたような悲しみに包まれるのはひとえに、この人の「情熱」から多くを学び、ほんのわずかでもスピリッツが自分のなかに生きているからだろう。

 

78年日本シリーズ第七戦。大杉勝男のレフトポール際のホームランをめぐる猛抗議を今も忘れない。あわや試合放棄にまで至った責任を取り、シリーズ終了後に監督を辞任。スポーツマンシップを貫いた。

 

いつどこでサインを頂いたのか覚えていないが、ファンへのまなざしはいつもやさしかった。座右の銘「前進」ではなく、このときは「一歩一歩」を書いていただいた。スピリッツをこれからも心に。