中国に関する質問(三十二)
「中国での花粉症事情」
【質問】
中国での「花粉症」事情はどんな具合ですか?
【回答】
ずっと中国では、「花粉症」がないと思っていました。筆者は日本に来て5年を経った頃から花粉症にかかってしまった。日本の花粉症シーズンに中国に帰って、飛行機を降りる瞬間に花粉症が治ったという経験があります。 しかし、この数年間、中国では近年、花粉症の人が急増しており、ひっそりと新しい社会的な話題になっています。花粉症を中国では「花粉過敏」と言います。
毎年8月の第2週は「中国アレルギー予防週間」です。その中、花粉症はアレルギー課題の中心点です。例えば北京では、春と晩夏初秋に花粉濃度のピークが年に2回あり、北京は現在、1年で最も花粉濃度の高い時期となっています。
中国気象網は花粉症の指数の予報を提示し、発症率の高い中国北部では、春の花粉症の主なアレルゲンとなる花粉は、ポプラ、ニレ、ヒノキ、アッシュ、シラカバ、松などの樹木から飛来します。 中国の北方、特に今年には花粉が多いそうです。例年よりも早く、2月29日から、「気象北京」サイトでは、「今年は過去に比べて花粉シーズンの開始が早い」として、花粉シーズンのスタートを宣言し、毎日、花粉濃度の発信を開始しました。
しかし、中国と日本を行き来している人は、花粉症は中国よりも日本の方がはるかにひどいということで意見が一致しています。近年、中国で花粉症が増加している理由について、専門家はまだ明確な答えを持っていません。経済発展に伴い、さらなる緑化と観光の発展により、人々はより多くの花粉にさらされることになるという意見がありました。
世界保健機関(WHO)が2017年に発表したデータによると、世界では約2億人が花粉症に悩まされています。人類は火星に探査機を打ち上げることができたとはいえ、アレルゲンとなる花粉の蔓延に直面しては無力である。現段階では、薬も手術も根絶できないでしょう。
(【日中楽話】第30話より)