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宇野醤油(株)グリーンエムアンドジャパン株式会社

指身、と

2021.07.07 23:30

伊達家の正月料理


三汁十六菜-本膳

本膳

 御膾 納豆

      御汁(白鳥、山芋、五分な)

  和物  御替汁(鶴、山芋、五分な)

 濃醤 海鼠わた 御めし

 引菜(御香物)


二ノ膳

三汁十六菜-二ノ膳 伊勢海老

   前羽 御汁(たら)

 鮭浸浸

 引菜(鮭すし)


三ノ膳

三汁十六菜-三ノ膳 

指身(わさび、鯉子付、いり酒)

   水和 御汁(かけな)

 鮭子籠(背やきて)

 引菜(大阪蒲鉾)

 御向(鮒煮ここり)

 御向(石焼料理鯨)


鮭、鯨、鮒などは宮城、地元の素材ですが、二ノ膳の伊勢海老、

三ノ膳の大阪蒲鉾と関西地方の食材は、

不思議

織豊時代のなごり、

本来ならば菜の数は奇数のはず、

十六菜と偶数に。

通常は7+5+3で、

三汁十五菜が最上級の料理。


刺身という漢字は、古くは「指身」「指味」「差味」「刺躬」などとさまざま

刺身が文献上初めて登場するのは室町時代。

伊達家の献立には、

鯉子付にわさびとある


鯉の刺身に卵をまぶしたもの。鯉の産卵期は初夏、

歯ごたえがあり淡水魚っぽい臭みがある

それにいり酒をかける。

江戸時代になって、新たな調味料が登場します。それは、煎酒 (いりざけ)です。

煎酒とは、酒に梅干、削り節を入れたもの。これをトロミが出るまで煮詰め漉します。

醤油の普及以前、

刺身に欠かせない調味料として愛された。近年、伝統的調味料である


鯉の刺身にその卵、山葵

いり酒は、伊達ものの味だったのだろうか。

グリーンエムアンドジャパン株式会社。