提案『日常生活の練習・自己への配慮』
自己への配慮とは子供自身が身だしなみを整えること、そして生活習慣に関わること、日常生活に対応し考えて行動が起こせるような取組みをさします。自分自身がしたいことをできるようにすることで自信も付き自立へ進むことができるようになり意欲も育てていきます。
自分自身の持ち物の整理整頓や後始末、液体を溢した、物を落とした、物を割ってしまった,など様々なアクシデントに対応すること、身支度、衛生的行動を誰に頼ることなく子供自身が行えるようにしなければなりません。
以下の取組みを地道に進めることで無駄のない洗練された美しい動作を身に付けることを目標にしていきます。この自己配慮への取組みは生涯を通して美しさや清潔などを身につける入り口になります。物事は最初が肝心という言葉がこの自己配慮への動作の獲得にも通ずることなのです。
では取組むべき内容を列挙していきます。以下のことは毎日の行動が練習になるためお母様が世話をする乳児の頃から順序立ててアナウンスし、日々行動で示していると自然と習得が早まりますが、その場しのぎの対応だと何をどうしたらいいのか不明確で習得に混乱をきたします。筋道をたてて毎回同じアナウンスをするように心掛けましょう。
1、持ち物の整理整頓や後始末(オモチャや絵本の整理、コートやバッグをかける)
2、アクシデントへの対応(液体を溢す、物を落とす、物を割る)
3、鏡を見て体の一部や全身を確認する
4、髪を梳かす、三つ編をする、髪を結う
5、手を洗う、拭く
6、歯磨きをする、うがいをする、口を拭く
7、衣服の着脱
8、靴を履脱、揃える、靴箱へしまう
9、靴の手入れ(洗う、磨く、紐を結ぶ)
10、足を洗う、拭く
11、入浴をする、体を拭く、バスマットの使い方と配慮
12、鼻をかむ、咳をする
13、爪を切る
14、服を畳む
15、排泄時の対応、トイレの使い方