2021.7.4 不忘山

令和３年  ７月４日（日）             参加者：１０名             ガイド：真鍋雅彦

　蔵王連峰の南端不忘山に登ってきました。山形県から宮城県に向かう車中からは、蔵王連

峰にべったり張り付く厚い雲が見られて、笹谷トンネルを抜けると宮城県側は霧に覆われた

別世界になりました。そのまま標高を下げても霧は晴れず、運転手が道を誤る程の霧に包ま

れていました。（失礼いたしました）

登山口からは雨ではなく葉に溜まった雫が落ちる雨だれの中を歩くことになり、結構蒸し暑

くもひたすら登った感じでした。森林限界に出ても当然霧は晴れることなく目を落としがち

に歩いていると、鮮やかな深紅の花弁が目に飛び込んできました。タカネバラだ！一気に笑

顔が広がり、その先にもタカネバラの群生は続いていて、蔵王連峰随一の花が咲き誇る不忘

山に違わないお花畑を見ることができました。タカネバラが一番咲き誇る時に出会うとは思

いもよらず、本当にラッキーでした。その他コマクサ、キバナカワラマツバ、ウスユキソ

ウ、ハクサンサイコ、ハクサンチドリなどが見られて、この先咲くアキカラマツ、ハクサン

シャジン、ムカゴトラノオなどたくさんの蕾も見られて、夏に向けて百花繚乱の時期を迎え

る不忘山を楽しむことができました。雨を覚悟していたので、霧雨や雨だれで済んだ天気も

ラッキーでしたが、盛夏の下溢れんばかりのお花畑と、不忘山からの絶景を堪能したいもの

ですね。