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ZIPANG-5 TOKIO 2020 古今折衷 創建から約1200年の世界遺産・東寺をインタラクティブなアート空間に。8月6日(金)から

2021.07.06 05:15


延暦13年、794年。桓武天皇により築かれた平安京は、時代の最先端をゆく都市であった。
都の正門、羅城門から北へまっすぐに朱雀大路が伸び、その先に壮麗な大内裏(だいだいり)があり、羅城門を挟んで、両翼を広げたように建立されたのが、東寺と西寺である。


東寺は国の東の王城鎮護、西寺は国の西の王城鎮護を担う、官寺であった。緑色をした緑釉瓦(りょくゆうがわら)に朱の柱、白壁の大伽藍(だいがらん)は、新しい首都を象徴するものであった。


平安遷都より29年目の冬、桓武天皇のあとに即位した嵯峨天皇は、唐で密教を学んで帰国した弘法大師空海に、東寺を託した。ここに真言密教の根本道場(こんぽんどうじょう)東寺が誕生したのであった。


チームラボは、京都府京都市にある世界遺産・東寺にて「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」を開催する。創建からおよそ1200年の歴史を持ち、現存する唯一の平安京の遺構である東寺を、チームラボは、人々の存在によって変化するインタラクティブなアート空間に変える。会期は8月6日(金)から9月19日(日)まで。

世界遺産の東寺は、日本一の高さを誇る木造塔である国宝の五重塔があり、創建からおよそ1200年で、現代において唯一残る平安京の遺構である。


正式名称は「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と言う。


 チームラボの行う「Digitized City」というアートプロジェクトは、非物質的であるデジタルテクノロジーによって、建造物や場を物理的には一切変えることなく、場がそのままアートになるというプロジェクトである。


【展示作品】

瓢箪池に浮遊する呼応するランプ 
Floating Resonating Lamps in the Hyotan Pond


水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。そのランプの光は、隣のランプに次々伝播し、音色を響かせながら、連続していく。



伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、全てのランプに伝播する。そしてその周辺の《呼応する木々》や《自立しつつも呼応する生命の森》に呼応し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。


ランプは、風が静かで人々が近くにいない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。


講堂に咲く増殖する無量の生命
Proliferating Immense Life in Toji Kodo


花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。 また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。


作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。


金堂の反転無分別
Reversible Rotation in Reversible Rotation in Toji Kondo


書かれた「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。


「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。


自立しつつも呼応する生命の森
Forest of Autonomous Resonating Life


高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。そしてその周辺の《呼応する木々》や《浮遊する呼応するランプ》に呼応し、連続していく。


人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。 光のovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。


 自立しつつも呼応する生命と呼応する木々
Autonomous Resonating Life and Resonating Giant Cedar Forest


立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く。 光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。


光のovoidは人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その光は、周辺のovoidと木々も次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。


木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。


浮遊する、呼応する球体
Floating, Resonating Spheres


 光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。


光の球体は、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。


具象と抽象 - 八島社と五重塔の狭間
Abstract and Concrete - Between Hachiman Shrine
and the Five-Story Pagoda


東寺が建立される前から鎮座している八島社と五重塔の境界にある作品。


人々が作品の中に入り止まってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていく。
作品によって、木々は平面のレイヤーとなる。


作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。


呼応する木々
Resonating Trees


木々が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。


木々の光は、《浮遊する呼応するランプ》や《自立しつつも呼応する生命の森》から伝播してきた光に呼応し、色を変え、色特有の音色を響かせる。その木の光は、周辺の木々に次々伝播し音色を響かせながら、連続していく。 


 木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。


【開催概要】 チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ


会期: 2021年8月6日(金)~2021年9月19日(日) 休み: 8月20日(金)、21日(土)、9月5日(日) ※開催時間の詳細はチケット発売日以降、公式サイトを確認ください。

 会場: 真言宗総本山 東寺(教王護国寺) 京都市南区九条町1
※入場は大宮通沿い「慶賀門」北側より入場。


チケット情報: 


大人: 平日1,600円、土日祝2,200円

小中学生: 平日600円、土日祝800円

未就学児: 無料

※日付指定の入場券になります。

※本展覧会では金堂・講堂の中には入れません。

※8月13日~16日は土日祝料金となります。


アクセス: 

 <電車で>

 JR 京都駅 八条口出口から徒歩約15 分
近鉄 東寺駅から徒歩約10分
京阪 丹波橋駅で近鉄 丹波橋駅に乗り換え、東寺駅から徒歩約10分

<バスで> 

阪急大宮駅で市バス18、71、207系統乗り換え、「東寺東門前」下車→徒歩約1分


 【新型コロナウイルス感染症対策について】

「チームラボ 東寺光の祭 -TOKIOインカラミ」では、新型コロナ対策を徹底し、環境整備に努めております。


主催: チームラボ 東寺 光の祭 実行委員会

協賛: TOKIO インカラミ

後援: 京都府、京都市、京都市教育委員会、京都市観光協会、京都商工会議所

特別協力: 真言宗総本山 東寺(教王護国寺)

お問合せ: チームラボ 東寺 光の祭 公演事務局
電話:0570‐200‐883(平日・土曜11:00~16:00)


【チームラボ / teamLab】

アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 


 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。


ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボプラネッツ」開催中。2019年11月に上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」ソフトオープン。2021年7月16日から九州・武雄温泉・御船山楽園にて「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」開催。


チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。


 近日公開

2021.7.23(金) - サンフランシスコ・アジア美術館 サンフランシスコ, カリフォルニア 

Solo Exhibition 


花と人の森、埋もれ失いそして生まれる
Forest of Flowers and People: Lost, Immersed and Reborn


空間には複数の季節が同時に存在し、それらがゆっくりと移り変わっていく。
1年間の花々は、移り変わっていく季節に合わせて、生まれる場所がゆっくりと移り変わっていく。 


 花々は生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。 人々がじっとしていれば、その付近の花々は普段より多く生まれ、咲渡る。人々が花にふれたり、踏むと、いっせいに散って死んでいく。


作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。


春、国東半島に訪れた際、山の中の桜やふもとの菜の花を見ているうちに、どこまでが人が植えたものなのか、どこまでが自生している花々なのか疑問に思った。そこは多くの花に溢れ、非常に心地よい場所だった。


そして、その自然が、人の営みの影響を受けた生態系であることを感じさせる。どこまでが自然で、どこからが人為的なのか、境界が極めてあいまいなのだ。つまり、自然と人間は対立した概念ではなく、心地良い自然とは、人の営みも含んだ生態系なのであろう。


そして、近代とは違った、自然に対して、人間が把握したり、コントロールしたりできないという前提の自然のルールに寄り添った人の長い営みこそが、この心地良い自然をつくったのではないだろうか。その谷間の人里には、以前の自然と人との関係が、ほのかに残っているように感じられ、コントロールできないという前提の下での、自然への人為とはどのようなものなのか、模索したいと思う。

 


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



世界遺産並びにアート空間関連情報はアーカイブ リンク記事をご覧下さい


ZIPANG TOKIO 2020「 世界に類を見ない空間、全く新しい世界! MORI Building DIGITAL ART MUSEUM :EPSON teamLab Borderless 」

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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)

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