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症状をごまかす

2021.08.09 02:11

私が相談会で、目標としていることはその人自身がその人として溌剌に生きられるようになる事です。
症状をよくすることに目をとられがちですが、症状がよくなったとしても、その人自身に変化がない限りまた、同じようなことを繰り替えしてしまいます。逆に症状があっても、その人自身が自分の本当に生きたい生き方に気が付いたら、あとは自然と良い方向に行きます。
周りの環境が勝手に良い方向に流れ始めるのです。毎回本当に不思議だなと感じています。
なので、ホメオパシーで症状をおさえるようなレメディの使い方は、おすすめしていませんし、症状をよくするということを相談会の目標にもしていません。

目に見えない部分に対してホメオパシーは働きかけるものだと考えています。

と、そんなことを言いながら、自分自身は症状を抑える使い方を頻繁にしていました。

それが、ナックスボミカというレメディです。おそらく、私が今までで、もっとも沢山とったであろうレメディです。

ナックスボミカに私がぴったり当てはまる人間だから。ではありません。ただ単に、食べ過ぎに良いから!

食べ過ぎにナックスボミカ

ついつい、食べ過ぎます。
だいたい食べすぎるのは、忙しいときです。もう少し食べたいと欲をだし。せっかくだからとあと一口と食べ。なんとか終えて、立ち上がると、う。お腹がいっぱいすぎる。。。ようやっと布団に横になっても、おなかがいっぱい過ぎて寝られない。
そんなときには、ナックスボミカ。

これは、お酒の飲みすぎにもよくて、もう何度も何度も救われました。

(レメディはその人に作用しますので、食べ過ぎた人みんなに良いわけではありません。私のこれだけ頻繁に食べ過ぎてしまうという性質がすでにナックスボミカと重なっているのだと思います。。。)

でも、ホメオパシーのレメディとしてこの使い方はよくない!!
とわかってはいるのです。

だけど、ついつい自分にはつかっていました。良くないと思いながらも、便利なこの使い方を受け入れていたのです。

症状を抑える

レメディは症状を抑えないというホメオパスの方もいます。悪い働きは絶対にしないと。そうなのかもしれません。だけど、私はとらえ方の違いだと思っています。

風邪気味だけど休めないときに、ジェルセミュームというレメディを摂りながら働いている人を知っています。私もしたことがあります。その時は、症状はほとんどでなくなりますが、帰宅時ばたりと倒れこみます。翌日までにまたレメディをとりまくり、その翌日の仕事に臨みます。まだ症状が改善してなかったら、ジェルセミュームをとって。その繰り返し。それでも風邪は経過します。そして、レメディとったから早く治ったと言う方もいますが、なぜ、早かったといえるのだろうと疑問です。何と比べたのでしょう?症状をごまかしているうちに単に、症状が経過したように思います。

私は、そのように風邪のときレメディをとると経過が遅いと感じています。なので、とりませんし、お勧めしません。風邪の経過が、終わった後のすっきり感がないなと思うためでもあります。すっきり終えられることもありますが、その場合は、経過に大変時間がかかります。ちょっとした風邪だったのに、他のところのデトックスもしてくれているような場合一か月近く、ぐずぐず風邪のような症状が続いたりします。その後一皮むけたような状態になり、それはそれでよかったとも考えられますが、時と場合にもよると思います。

学生のときインフルエンザに罹ったことがあり、まだ何も知らなかった私は、その際タミフルをとりました。びっくりしました。熱でもうろうとしていたのに、それを摂った瞬間熱がすーっと下がっていくのが分かりました。だけど、身体のだるさや感覚がまひした感じはとれません。熱だけが下がっています。それが危険な状態だということは、何も知らない私にも感じられました。怖くて、もう飲めませんでした。その後数時間立つとまた熱が出てきました。その際は、まるで抑えていた間の症状を上乗せしたかのように辛かったのを覚えています。

出産後にまた、インフルエンザいにかかりました。まだホメオパシーを勉強し始めでしたが、レメディで対処しようと必死にレメディを摂っていました。もうろうとする頭の中で、ブライオニアというレメディを摂った時、すーっと熱が下がり始めるのを感じました。まるで台風の目に入ったような感覚です。絶対まだその渦中にいるのに自分は静かでいられるのです。これはよくない。直観的にそう思い、ブライオニアを取るのをやめました。すると、やはり半日後くらいにまた熱が上がってきました。まるでタミフルのときのように、どっとだるさもやってきて、ホメオパシーは症状を抑えることがあるのかも?と自分自身で体感した瞬間でした。

それから、レメディの使い方にはとても慎重になっています。症状を抑えるような使い方はなるべくしたくないですが、それが必要な時もあると思っています。現代社会では、休めないときってありますよね。薬よりはいいと思います。レメディを摂ってなんとかがんばらなければならないときってあると思います。また、かなり重症な慢性病の場合、ある程度症状をごまかしながら相談会を続けていただく必要があるときもあると思っています。

身体をごまかす

では、食べ過ぎの症状をごまかすことは、よいことでしょうか?病気という感覚がないからでしょうか?症状を抑えてごまかすのはよくないとわかっていながら、単純に食べ過ぎてお腹がはちきれそうだという症状を抑えることに使っていました。実際は、症状を抑えるというより、消化を促してくれている面もあるのかもと思います。とにかく、自分に都合よく解釈して、摂り続けていました。食べ過ぎくらいいいよねと。

そしてついに先日。それが決定的に間違えていたことに気が付きました。

その週は、旅行に行くためその前に予定をきつきつにつめており、忙しい週でした。旅行に行く直前の夜も、すでにナックスボミカをとって、ありがたみをかみしめていました。もちろん、旅行にも絶対にかかせません。バックに入れてでかけました。

ところが、旅行先で予想通りに食べ過ぎて、さあナックスボミカと思ったら見つけられません。

昨日摂った時、袋に戻し忘れていたのです。。。

ナックスボミカがあるからと思って食べ過ぎたお腹を抱えて、はたと気が付きました。

もし、ナックスボミカがなかったら、ここまで食べただろうか?

これがあるから大丈夫と思って、自分の身体以上のことをする。
これでは、身体を壊しているのも同じです。だからこの使い方はよくないのだと納得した瞬間でした。

症状を抑えてごまかすというのは、身体の状態をごまかしているのだと気が付いたのです。

風邪の時も同じです。身体の調整をしたほうがいいから症状がでているのに、休むことなく、症状を抑えていたら、元も子もないです。風邪の時はゆっくり過ごすべきです。
風邪は自分の身体を知る機会でもあります。それをレメディでごまかしていては、いつまでも風邪をひき続けることになりますし、更に大きな体調不良につながる可能性すらあると思います。

我慢できないほどひどく症状がでることもあり、レメディを摂って、他の臓器などへの負担を減らすことは、大切なことです。症状を一時的に抑える、その使い方が全く悪いわけではなく必要な時もあります。だけど、それは一つ一つの症状としっかり向きあってからする事です。症状には必ず理由があります。その理由をしっかり捕まえないかぎり、同じことを繰り返すことになります。

症状を抑えることがよくないと思っていましたが、本当は、自分をごまかしてしまうことがよくなかったのです。今回の出来事でそれに気が付けました。

これでもう、ナックスボミカのお世話になりませんように!

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