見た目は洋、中味は和の『四天王寺まろんぱい』新発売!
和洋菓子といっても、「和」よりなのか、「洋」よりなのか、その寄り具合はさまざま。「どちらがお好み?」と尋ねられても、お菓子によりますから何ともいえませんね。茜丸で人気の『みるく饅頭かぶきもん』は、見た目はお饅頭ですから和ですし、味の基本も白あんですから和でしょうが、私は「洋」だと思うんですよ。
というのは、あんこそのものがとてもミルキーで、練乳をたっぷり使った濃厚な味わいだからです。そして、お饅頭部分のふんわり加減が、ケーキのスポンジを思わせるほどになめらかな歯ざわりなんですよ。甘さもケーキを食べた時の満足感と同じです。
でも、今回ご紹介の『四天王寺まろんぱい』はその逆です。名前も「洋」、見た目も「洋」、でも中はしっかり「和」なのです。なんだか不思議で気になるお菓子でした。
外皮はもちろんパイ生地でサクサク食感。つやつやに光り、洋風に包装もされています。でも食べるとあれ、意外とあっさりしている?
これならふだん甘いものはそれほど食べないという方にも召し上がっていただけますね。ふだん食べない方は少しの甘さでも甘すぎると感じてしまいがちですが、この甘さ加減ならきっとご満足いただけます。中に入っている栗も甘すぎず、食べがいもありますし、その周りの栗あんの味が自然ですから。
どら焼きで有名な茜丸ですが、実はあんこ製造会社でもあります。『四天王寺まろんぱい』に使われているのは茜丸の『渋皮マロンあん』で、栗の渋皮ごとあんこに炊き上げています。上品な味わいが魅力のあんこなので、それで洋のパイになっても上品にでき上がるわけですね。
茜丸本社の近くには、四天王寺があり、毎月21・22日の縁日はたくさんの人でにぎわいます。「四天王寺」の名前を冠したこの『四天王寺まろんぱい』は、老若男女訪れることを考えての甘さ、そして和の加減なのかもしれません。
見た目は洋、中味は和の『四天王寺まろんぱい』。どうぞ一度お試しください。
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