絶対忘れていけない、まち再生の5原則
JISSENコラム【1】
観光地や商業地の活性化、再生の手法には、流行り廃り、というのがあるらしい。
ここ数年なら、「中心市街地活性化・三種の神器」「コミュニティ・デザイン」そして、「リノベーションまちづくり」でしょうか。
いずれも、対象のまちが置かれている状況によっては、効果があるでしょう。
でも、手法・手段や考え方の1つ、と理解しておくことかと思います。
特に手法というのは、もてはやされるモノほど、受け止める私たちの側のカン違いが多いものです。自分を信用せず、およそ気をつけたほうがいい(笑)
その、気をつけるためには、もっと本質的な再生の原則を、覚えておいて損はないと思います。再生の手段はいっぱいありますが、原則はそんなに変わらないものじゃないかな、と。
20年あまり、仕事として携わるなかで、気づいたのは、「1つの基本戦略」「3つのセオリー」「1つの実現手法」という5原則です。
原則1 基本戦略は「まちのファンをつくる」こと
原則2 取り組みの第一は、「新しいマーケットを生む」こと
原則3 その第二は、「新しい魅力コンテンツを生む」こと
原則4 その第三は、「新しい小さな魅力空間を生む」こと
原則5 「民間まち会社」で、それぞれの「事業」を展開すること
そして、原則2〜4を、円環的に実施することなのですが、2→3→4の順番で実施に移していくことが有効です。
人口が増加している頃や、物が不足している頃、つまりマーケットが自動的に拡大している頃は、この順番はどうでもよかった。というか、4→3→2というのが自然な流れでした。
しかし、人口が減っている、消費は拡大しない、リアルなまちでモノが動きにくい時代には、順番は2→3→4、と逆さになります。まるで、更地からリアルにまちが出来上がっていくときと同じように。
個別の原則の解説は、また次回から、たっぷりと。