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薔薇の小部屋

マリー・アントワネットと不思議の国のアリス

2021.07.06 12:00

ヨーロッパを旅する不思議の国のアリスが、マリー・アントワネットと出会うというコンセプトのアフタヌーンティーが開催されるそうです。





アフタヌーンティーは、ヴィクトリア女王の女官を務めた7代目ベッドフォード侯爵夫人アンナ=マリア・ラッセル(1783~1857)が始めたといわれています。当時の英国貴族は、ボリュームのある朝食をとり、軽い昼食のあとは、オペラ、バレエ、音楽会などの社交があり、晩餐は夜9時以降。昼食から晩餐まで時間が空いていました。そこで、侯爵夫人は、お茶を飲みながらバター付のパンを頂くことを思いつきます。初めは侯爵夫人だけの習慣でしたが、サンドイッチや焼き菓子を添えたおもてなしになり、上流階級の社交の場になっていきました。


キリンビバレッジの午後の紅茶のイラストは、ベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリアです。



「不思議の国のアリス」は、1865年に出版されたイギリスのルイス・キャロルの作品です。1871年には、続編「鏡の国のアリス」が発表されています。

ルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(1832~1898)はオックスフォードのクライストチャーチで教鞭を執る数学者で、「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」のモデルとなったアリス・リデル(1852~1934)の父、ヘンリー・ジョージ・リデルがクライストチャーチの学寮長になり、アリスとキャロルは知り合いました。当時、アリスは3歳。好奇心旺盛な少女でした。


アリス・リデルは長じて、クライストチャーチに入学したヴィクトリア女王の第4王子レオポルド=ジョージ・アルバートと恋に落ちますが、身分違いの恋は叶うことなく、治安判事レジナルド・ジャーヴィス・ハーグリーヴスと結婚しました。3人の息子に恵まれましたが、2人は第1次世界大戦で亡くなっています。


1932年には、ルイス・キャロル生誕100周年を記念して、アリス・リデルにコロンビア大学から名誉文学博士号が授与されました。