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210626 田野畑で岩手県博第81回地質観察会~1億年前のサンゴ礁の海を見てみよう!

2021.07.06 12:35

 6月26日(土)やませ海霧に覆われる北三陸沿岸でしたが、幸いにも田野畑村羅賀・平井賀・ハイぺの各観察地点とも雨に見舞われることなく、盛岡など内陸や沿岸各地参加者・関係者およそ45名の皆さんが熱心に、名古屋大学学術博物館大路樹生館長や岩手県立博物館・望月学芸員案内・解説を聴き現地での学びを深めました。

 平井賀漁港で宮古層群田野畑層化石など解説する大路先生 ©shima

 10:00am 田野畑村教育委員会駐車場集合、大路先生始め関係者挨拶~参加者自己紹介

 田野畑村平井賀漁港~波は静かですが海霧ありますね。

 陽当りの良いところ~浜ヒルガオいっぱい!海が荒れ気味の日は波に揉まれる場所、他の海岸でも波打ち際など、たくましく自生するのを見かけます。

スカシユリ咲き始め。ⒸShima

 陸に付加された海の堆積地層には、造礁性サンゴや二枚貝・巻貝・アンモナイトなど多種類の化石が含まれます。©Shima

 スイカズラ~久慈麦生岬、厳島神社参道で見た奇妙な形の花(笑)がここにも!

 やや薄ピンクの蕾から白い花が咲き、黄色に変わります。葉は対生で黒い球果を2コずつ実らせるようです。

 海が荒れれば防波堤突端から盛上った波が、こちらに向かってきます!

「たのはたジオワールド」P12・13~田野畑村~上野の国立科学博物館・日本館には田野畑や岩泉で採集された化石が多数展示されています。久慈のコンボウガキも!

 羅賀地区コミュニティーセンターで昼食・懇談、観察会のセッティングご協力は田野畑村教育委員会さん!

 羅賀の津波石~説明版の奥側👆宮古自然保護官事務所・渡辺さんも立合い!ⒸShima

 東側羅賀湾由来の「津波石」👆は大型底生有孔虫「オルビトリナ」が目視できる!


 西側の大きな岩「伝明治29年三陸大地震・津波石」~実は現地上部斜面からの落石で津波石じゃないようです!(大路・大石  化石95,1-4,2014)ⒸShima

 ハイぺ海岸北の宮古層群と下部で不整合に接するジュラ紀地層。ⒸShiima

   赤茶の泥岩は酸化鉄が生じ、その泥が角ばった礫岩を染めています。その左手に灰白色の深海で出来たジュラ紀地層。ⒸShima

 右奥赤い実のなるのは「毒ウツギ」なそうです。ご注意を!ⒸShima

「たのはたジオワールド」P10・11~田野畑村

 北側から2011年3・11大津波で南側~珪質頁岩崖そばまで運ばれた「津波石」 ⒸShima

 五芒星が見えました!(三陸復興国立公園の保護ゾーンや三陸ジオパークのジオサイトでは、化石採集や現状変更に特別の許可が必要です。)

 ウミユリの化石片がいっぱいなようです!

 今日の岩手県博第81回地質観察会~ハイぺ海岸現地解散です。盛岡など内陸から、気仙・釜石・宮古など沿岸から多くの参加者があり盛況でした。関係者の皆さん大変ありがとうございました。次の機会が楽しみです! ⒸShima