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旅のチカラ、旅のカケラ

見えない約束

2008.05.03 11:55


ジューっと野菜を炒め、ぐつぐつと麺を茹でる。

キッチンに立つ2人の男。

昨日から、キルギスで自炊を始めた。


バザールで食材を選び、

宿でキッチンを借りて料理をする。

これは経済的なだけではなく、

とても楽しいことを知った。


日本にいたときは面倒だった料理も、

旅先では遊びの一環で、時間も気にならない。

キルギスで知り合い、今一緒に旅をしているマーさん。

アウトドアの経験が豊富で、旅慣れている。

買い物をしながら、料理をしながら、

そして宿でもたくさんの情報やノウハウを伝授してくれる。


旅をはじめて間もない自分と、

もうすぐ長旅を終えて日本に帰るマーさん。

ここキルギスでふたりの旅がクロスし、

そして、1本の線になった。

彼から学ぶことは非常に多いので、

今後の旅に役立つことは間違いない。

“出会うべくして出会った”

そう、勝手に解釈させてもらっている。


ほんの少し前まで(と言っても2日ほどだが)は、

行動を供にしていた仲間が他にも3人いたが、

それぞれ自分の道(旅)へと進んでいった。

ある人はカザフスタンへ、

ある人はウズベキスタンへと。


その中のひとりがこう言った。

「KAZとマーさんはお互いのペースが合ってるみたい。

いい距離感があって、どちらも自然だね」


旅先で宿や目的地が同じ人と、仲良くなることがある。

ルートや次の目的地が同じだからといって

行動を供にすることはそう多くはない。

それは、自分のペースを崩したくないというより、

相手のペースを尊重したいからだろう。

バックパッカー同士、気を遣っているのだ。


マーさんとの関係は少し違う。

「どこどこまで一緒に行こう」、

そんな約束はない。

お互いバラバラに動いていながら、

自然とルートや目的がダブってくる。

だから“気が合う”というわけ。


明日、別々の道を進むかもしれない2人の関係。

でもその糸はけっして細くは感じない。


一緒に行こう!

そんな約束はないが、

「イシク・クル湖には寄りたいよね」

「10日にはパキスタンに入りたいな」

と、毎日語り合っている。


そして今日の晩ごはんの献立も折り合い済みだ。

さて、本来の相方であるヒロはというと

いまだ中国(カシュガル)にいる。

3日遅れでキルギス入りする予定だったが、

中国のGWに巻き込まれ、

国境を越えることが不可能になってしまったのだ…。

(GW中は、中国・キルギス間の国境が閉鎖されるらしい)


今度いつ会えることやら?


一緒に行こう!

そう約束しているヒロではなく、

マーさんが隣にいる。

旅はきまぐれで面白い。