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旅のチカラ、旅のカケラ

同じ景色に包まれて

2008.05.10 12:09


季節のない旅が続いている。


冬の終わりに日本を旅立ち、

飛行機を降りた先は夏のアジア。

とろりと暑い大地を北上するにつれ暑さは和らいでいき、

いつしか中国の列車の車窓には、

乾いた冬の砂漠が広がっていた。


そして今、初夏のキルギスにいる。

キルギスのホリデーにぶつかり、まさかの国境閉鎖。

3日間の足止めを余儀なくされた。


今、泊まっている安宿は団地の中にあって、

古いアパートの一角。

日中はたくさんの子どもたちが元気に走り回っている。

ちょっと前の日本と景色は同じだ。

緑を蓄えた木々が風に揺れ、木漏れ日が窓から差し込む。


ふいに眩しさを覚え、眠りから覚めた。

夕方4時、暑さはいくぶん穏やかになっていた。


たおやかな空気の中で、とても心地いい昼寝だった。

夕食の買物をしようと、近くのバザールへと足を運んだ。

ああ、昨日となんら変わらない光景だと、

黄金色の街に胸を撫で下ろす。

日々流れていく時間の中で、

変わらないものを見つける安心感。

ここが日本じゃないから尚更だ。

明日もきっとこんな感じで1日が過ぎるのだろう。


もうすぐキルギスの旅が終わる。


新しい国への期待と、去り行く仲間との別れ。

すべてを抱えながら道は続いていく。