ねこらむ、第6回です。
こんばんわ。
ごくごく一部の読者に支えられている舞草のコラム「ねこらむ」。
今日もご訪問、ありがとうございます。
さっそくですが、ネコの「喉仏」(のどぼとけ)を見たことがありますか?
先日の1月11日は、ウチで一緒に暮らしていたネコの命日でした。
19年ものあいだ共に暮らしてきたそのネコは、当時、弟の通う幼稚園のそばに産み捨てられていた仔猫で、弟が黄色い帽子に入れてウチまで運んできたときのことを今でもとてもよく覚えています。
私が小学3年生で弟が幼稚園の頃だったので、子供嫌いな猫にしてみたら、さぞかし鬱陶しい存在だったことでしょう。その証拠にいつも引っかかれたり後ろ足で強くけられたりして泣かされていました。
私や弟が成人しても生涯懐くことはなく、特に弟には敵対心剥き出しの猫でしたが、亡くなる2日前は、抱っこされてもさすがに逃げる気力もなく、弟の腕の中で深〜いため息をつくもんだから、家族みんなが苦笑いでした。
チョコレート色だからという理由で母の一存で「チョコ」と名付けられたそのネコは、19年間、一度も大きな病気をすることもなく元気に暮らしてくれました。
葬儀屋さんも「19歳なんてとっても大往生だね〜、幸せだったね〜」とニコニコしながら、チョコを送り出してくださり、また、焼きあがったお骨を見て、しっかりした骨なのでさぞかし健康だったことでしょう、とお褒めの言葉をいただきました。
そして「これが『のどぼとけ』ですよ」と、私と母に喉仏のお骨を見せてくれたときに、とても驚きました。
のどぼとけ、って本当に仏様があぐらをかいて合掌しているように見えるんですね。
ちょうど今年はチョコの10回忌でしたので、骨壷と遺影をきれいにしつつ喉仏に手をあわせました。立派な喉仏ですので、皆様にも見ていただきたいです。
どうでしょう、仏様のように見えませんか?
今日も最後までみてくださりありがとうございます。
おやすみなさい。
舞草香澄