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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

遠い星をかぞえて

2021.07.07 00:10

二年前の、少し肌寒い七夕の夜のことでした。


数日間、小雨が降り続いていて、その日も曇り時々雨。

梅雨明け前の、星の見えない夜に、彼らはやって来たのでした。



玄関に、小さなまん丸いモノが二つ。


夜半に帰宅した長女が、そうっと近づいていくと、二つの丸いモノは玄関脇へ転がって消えたらしいです。


ふと、脇に置いてある、亡き娘の自転車のほうを見てみると、大きなクリーム色の猫が、『ラフランス座り』で潜んでいたといいます。



その成猫が見つめる反対側の玄関脇を見ると、先程転がって消えた小さな丸いモノの一つと、目が合いました。


📷慌てて写メを撮ったのでしょう。ブレています。


正体は、小さなかわいい毛玉。

仔猫でした。


ラフランス座りの大きな猫は母親でしょうね。

既にその成猫は姿をくらましていたらしいです。



翌日、近所の子供たちに追いかけられて、またまたうちの玄関付近に逃げ込んでいた二匹に、思わず餌付けしてしまった私。


📷主人に相談して、保護捕獲したときの毛玉たち。


このとき生後約二ヶ月と獣医さんから言われました。



娘が自死で天に昇ってから二年半後。

この七夕の出会いが、沈静化しつつも張り詰め続けていた家庭内の空気を、ガラリと変えていくことになりました。


📷虫駆除中、軟禁納戸内で暴れまくるニャンズ。



猫の手も借りたい…

いや、猫の手こそ借りたい!と思わせるほどに、エネルギッシュな『生きよう生きよう』とする、その生命力を目の当たりにして、様々想うことはありました。


そうはいかなかった亡き娘のことも悔やみました。

そこから湧いてくる自責も当然ありました。


しかし…、


📷取っ組み合い中のニャンズ。


無邪気な仔猫パワーは、文字通り無敵です(^_^;)。

『うちのペットあるある』、親バカ事件簿炸裂の日々になって生きました。


亡き娘には『親バカ』ではなく『バカ親』だったことも悔やまれつつ、被写体ニャンズの親バカ写メ撮りは止まりません。


📷十代の頃のジャスティン・ビーバーならぬ(笑)、ジャスティン・ハーチー(鉢くん)



📷アン・ハサウェイならぬ、ボン・ハサウェイ(盆ちゃん)


(写メ加工/きんとぎん様)



彼らの誕生日はわかりません。

なので彼らと出会った七月七日を、自分の中の感謝祭に決めました(^^)。


📷亡き娘のモノクロブークッションも毛まみれにして使ってくれています。


亡くなる数日前に、このクッションの埃をコロコロで必死に取り払っていた有ちゃん。

綺麗になった、これで捨てられないぞ』と、長女に話していたそうです。


今現在、お仏壇コーナー供物へのイタズラはいただけませんが、彼等なりの厳重チェックは、お清めでもあるのかな(^_^;)と。

実に有り難い存在、大切な家族になりました。



愚図る私を、毎日懲りずに寄り添ってあやしてくれてありがとう☆☆


我が家を、選んで来てくれてありがとう☆☆


星のしずく*管理人




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