犬山城は謎だらけ 【犬山城シンポジウム ルポ】 Vol.1
2017年1月22日、
犬山市の 『犬山国際観光センター フロイデ』 で開催された
犬山城シンポジウム
に参加してきました!!
内容が濃すぎるので、
何回かに分けて、
たかまる。の見解も加えながら、レポートしてみようと思います!
早速ですが1回目は、
『犬山城は謎だらけ』
と題してルポします!
◆ なんもわかってない
犬山城って、国宝です。
現存天守です。
あとわかってることは・・・
実はわかっていることって、これだけ。
結構ショックじゃないですか?
実在していて、昔からずーーーーーーっとあるのに、
何もわかってない。
マジで?って感じです( ゚Д゚)
成瀬家が、代々守り続けてきた。
それは事実。
でも、
① いつ建てられたんだっけ?
② どのぐらいの大きさ?
③ 特徴って?
ってこと。
謎ってこと。
◆ 築城年代がわかんない
たとえば、この間、国宝に指定された
松江城
手持ちの写真がないので、wikipediaさんからお借りします。
松江城は、1611年に堀尾吉晴が築城しました。
(堀尾吉晴は落成前に死去してしまいますが、堀尾吉晴が建てたと言って間違いないでしょう)
というように、はっきりわかっています。
だけど、犬山城はわかっていないんです。
織田信康が天文6年(1537年)に築城したと言われていますが、裏付ける史料がありません。
残念( ;∀;)
◆ 城郭の規模がわかんない
たとえば、信長最後の居城
安土城
写真は、私が作ったレベルの低いプラモデルです(/ω\)
安土城は平成になって
20年間に渡る発掘調査・復元工事
が行われました。
その成果として、本丸跡や大手道、武家屋敷跡、石垣などの実状がわかってきて、
大規模復元しています。
だけど、犬山城はわかってないんです。
内堀、外堀の2重堀をそなえた惣構えだったとか、
本丸・杉の丸・樅の丸・桐の丸・松の丸などの郭があったとか、
そういうことはわかっています。
絵図がいっぱいあって、いっぱい描いてあるから。
でも、実際にどの辺にどういう風にあったかは、ほとんどわかっていない。
発掘調査してないから~~~~~~~( ;∀;)
残念( ;∀;)
◆ 特徴がよくわかんない
たとえば、石の城とも呼ばれる
丸亀城
もう、説明不要ですよね。
石垣がとにかくすごい!!!
日本一と言われる高石垣。
これは、見たらすぐにわかります。
圧巻です。
特徴です。
だけど、犬山城はよくわからない。
誰の城?
どういう城?
なんか特徴あったっけ?
そんな感じ。
残念( ;∀;)
無いことはないんですよ。
あるんです。
でも、わかりにくいし、それが見えない。
実感できないんですね。
◆ じゃあ、どうする?
ということで、
平成21年度から27年度にかけて、
犬山城総合調査
が行われたということなんです。
その成果発表が、今回のシンポジウムなんですね。
総合調査って何したかっていうと、
① 文献
② 考古学
③ 城郭考古学
④ 歴史地理学
⑤ 建築史
という、様々な角度から調査したらしい。
つまり、歴史史料の調査、発掘調査、現存する建造物の調査などを
各専門分野の先生方に実施していただいたということ。
その結果、ひじょーーーーに大きな成果が上がり、
犬山城「城郭」の歴史的価値
を明らかにできた、というものです。
ここまでが、前段。
これから詳しくレポートしていきますが、
だいぶ長くなりそうなので、続きは次回に譲ります(笑)
次回は、
『掘ったら出てきた、出てきたぞー!』
ということでお届けする予定です。
お楽しみに!!
2017年1月25日
たかまる。