音と光と心と脳
私はミックスエンジニアという観点から主に音を混ぜるのが仕事だが
それとは別に日頃から「音と光」が心理的にどう作用するかということを
研究してる。サウンドセラピーなど最近では音による心理療法が
広まってきてるが、実際どのような音が心のどこにどういう作用を
起こしているのかはまだまだ未知の部分は多いと思う。
こころに作用と言えども聞いているのは「脳」であり、その脳は
ある周波数に対して電気的な反応を起こし、感覚や記憶などに作用し
それを感情として心に伝えてるのではないかと思われる。
今回制作したVRゴーグル用コンテンツは閉鎖状態を作り出し
直接脳にその信号を送ってどう感じるかという実験・・・というか
確認です!
「🎧May the Force be with you👓(フォースと共にあらんことを)」
MUSIC by hyacintus-meg
BGMは初めに「バイノーラルビート」というもので始まる。左右の耳から
少しずれた周波数を流す事で音のうねりを作り本来ヒトが聞けない周波数域
を作り出すという手法で7Hzから12Hzのバイノーラルビートを鳴らしている。
7Hzから12Hzとは人のリラックス状態時に発せられるアルファー波の
周波数と言われている。
全体のBGMは人が一番安心するコード進行と言われている「C-G-A-F」の進行で
途中から「E-D-E-F」が被さってくる。それ以外にずっと一定で「C」と「A」が
なっている。これが僅かなうねりを作りBGMを単純に聴かせない構造になっている。
また、「ピピピピ・・・」とずっと鳴っている音はこれらのコード進行とは関係なく
人が不快と感じるはずの「A♯」を持ってきてる。・・・が何故か不快に感じない。
これはクレシェンド奏法と残響から生まれる音のうねりの中に含まれてるからと
推測する。この「A♯」も僅か数セントずらした2音からなっており、女性ホルモンの
分泌作用があるといわれるバイノーラルビートである。それにより女性的な「愛」を
感じれるようにと考え入れてみた。あとはパンディレイやリバース音によって時間的
感覚の錯覚を促している。
「寝息」や「鳥のさえずり」また「雨と雷」「耳舐め音」などの音が含まれてるが
これは「ASMR=Autonomous Sensory Meridian Response=脳がとろけるように気持ち
良くなる現象」という手法で脳に刺激を与えるために入れている。これにも人によって
好きな音、嫌いな音があるが上記の音は癒し効果がある音として知られている。
時折鳴るチャイムの音は浮遊しかけた心を中心に戻す効果がある。これにより集中力が
高まる。チベティアンボウルの周波数は人のチャクラに作用し各周波数毎に各チャクラ
を修復、強化していく力を持っている。
映像はあるけど見なくてもいい。。。これは映像から発せられる光のパルスをリズムとして
感じ取ることで脳に刺激を与えるため。まぁ映像の効果としてはハイスピード撮影と
タイムラプス撮影の映像が入り交じり流れて時間的感覚を麻痺させるためで、周波数による
時間感覚の錯覚と相互作用を出すためにこういうものにしました。ハート形並びのキャンドルは
「愛」の象徴として、また蠟燭の緩やかな光により癒し効果を狙ってのものです。
実際、計30分の曲。5分毎に大地の鼓動を入れてあります。音の種類だけではなく
オートメーションを描くことによって音量変化で起こる心理状態の変化による癒しの
効果も促してます。
BGMだけダウンロードできるようにしてます。下記からどうぞ▼