(症例)経皮脱脂+脂肪注入術
東京(有楽町)の東京日帰り手術クリニックで金曜日に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科の奥村仁です.
経皮脱脂と脂肪注入を行った症例のご紹介をします.
①適応
眼窩内脂肪の脱出が,頬の陥凹を満たすのに十分ではなく,皮膚の余剰がある症例.
②麻酔
局所麻酔(本症例では局所麻酔のみですが,ご希望の方は脂肪吸引時に静脈麻酔を選択する事も出来ます)
③切開
睫毛下切開〜外嘴より外側約1cm
④手術内容
○余剰皮膚を睫毛に近い部分で切除
○眼輪筋を外側で骨膜に固定する事により,眼窩脂肪の突出を前方から抑えられます.(眼輪筋自体が加齢性に萎縮していると,効果が十分ではありません.)
○突出の原因である眼窩内脂肪を切除.
○頬の陥凹部分に大腿内側から吸引した脂肪を注入.
⑤手術時間
両眼で90〜100分(本症例は86分)
⑥術後処置
抗生剤内服3日 抗生剤眼軟膏塗布1週間
瞼に2日間テーピング
⑦術後診察
術後1週間(抜糸),1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月
⑧術後生活上の注意
○術後1週間は出来るだけ座位で瞼を保冷剤・アイスノン・氷水を入れた袋等で冷やすようにすると腫れが強く出にくいです.
○洗顔・シャワーはテーピングを濡らさないようにして術翌日より可能です.
○血流が良くなる行為(入浴,サウナ,運動,飲酒)は1週間止めてください.
○化粧は翌日から可能です.ただし2日間はテーピングしているので,それ以外の部位になります.
○コンタクトは1週間使わないで下さい.
⑨術後経過
○内出血や腫れに左右差がある事があります.
○内出血は赤〜紫→黄→回復まで約1〜2週間かかります.
○1〜2週間で大きな腫れは引きますが,小さな腫れは1〜2ヶ月かけて徐々に引いていきます.
○目がゴロゴロしたり,目ヤニや涙が多くなる事が1ヶ月程度でる場合があります.症状に合わせて点眼薬を処方致します.
○治る過程で傷は1〜2ヶ月固くなった後に,3〜6ヶ月かけて柔らかくなって馴染んでいきます.固い時期は,瞼を触ったり,目を動かした時に違和感がありますが,柔らかくなるにつれて,気にならなくなります.
⑩リスク
眼窩内脂肪切除量により突出の残存・陥凹がでるリスクがあります.注入した脂肪の生着が悪いと,頬の陥凹が目立つ事があります
11合併症
血腫,感染
12値段(東京日帰りクリニックでの値段です.)
両眼38万5000円(税込)
○局所麻酔料金・術後内服・外用薬処方代を含みます.
○術前・術後(術直後,術後1ヶ月後,術後6ヶ月後)の目元の写真(上眼瞼のモザイクあり)はホームページ・ブログ・インスタ・学会・患者説明用に掲載にご協力頂いております.