Satoshi motosawa DECOHAIR

その道でであう音。MUSICAANOSSA♬-音の道vol.1- いわき JAZZ&SOUL DADDY

2017.01.25 06:00

全てのカルチャーは音楽とリンクする。

ファッションや髪は密接だ、アート、インテリア、フード、もちろんお酒も。


道ゆけば音と出会う。その土地で、その空間で流れる音楽に耳を傾ける時間のゆとりくらいある人生でいたい。

よい音楽か、酔い音楽か。美容師でありDJのわたくしが、音楽を求めて道をさすらい、店や人、空間を訪ねる流浪の新コーナー。MUSICAANOSSA♬︎-音の道-ムジカノッサ。ムジカノッサはポルトガルで、みんなの音楽。











記念すべき第1回は、先日DJ3人旅で出会った福島県いわき市のDADDYさん。

JAZZ&SOUL MUSICの看板にいざなわれ、開けた空間に間違いない手応えを感じとったものです。


もう営業されてから38年だとお聞きしまして、果たして何枚、何曲ものレコードをターンテーブルに乗せてきたのかと、ふと思慮する筆者なのであります。

リスペクトという精神(スピリッツ)。

JAZZやSOUL、今のブラックミュージック脈々と繋がる、「リスペクト」先人達の音を尊敬し、吸収し、伝えていく文化は黒人達程強いものはない、ならではだとおっしゃっていたマスターの古川さん。


お話をしていると、とても御年66歳とは思えないほど、古い音楽だけでなく、まさに今の、最近音楽にも精通されていました。


「分け隔てなく、聴いている。」


それはまた、新しい音楽をつくるアーティスト、そして新しい音楽を持ち込んでくる地元のDJや、仲間にリスペクトをしているからなんだと感じました。





手作りのスピーカーに、これも手作りのトランジスタプリアンプ。

決して音は大きくありませんが、味のある音。


もう、いわきではこういう店はうち1軒になってしまった、そうおっしゃっていた古川さん。

でも今でもDJ達が集い、自らもイベントに出向くと言います。


恐らく後輩達に慕われて、リスペクトしあってるからこんなに長く音楽に触れあって、DADDYがあるのだなと伝わってきました。


その道でであう音。


Relaxin at DADDYという名前から、昨年にJAZZ&SOUL DADDYに改名し、看板を変えたのだそう。


その看板こそ、僕らをまるで誘ってるかのように出会った看板で、その道を通っても、改名をしていなかったら気づかなかったかもしれない出会いでした。

最後にご紹介する、今回の酔い音。

古川さんがボクらと共にお酒をのみ、語らいながら、レコードの針を落としてくれた1枚はOtis Redding(オーティスレディング)のRemember Me。



このアルバムは1967年verのとある曲が入っている。

古川さんがあえて選んだのかはわからないし、偶然かもわからない。歌詞の内容も愛する奥さんに歌っている曲だが、その曲のタイトルはこうだ。


「Respect 」


リスペクト。

この夜、古川さんが選んでくれた1枚には、そうクレジットされている。





いかがでしたでしょうか?

素晴らしい音との出会い。空間、時間。

美容室で寛ぐ時間、コーヒーをのむ時間、お酒を楽しむ時間、

ちょっとぼんやりする時間。そこに流れる音に耳を傾けてはいかがでしょうか。




あなたの人生が映画だとしたらどんな音楽が流れているでしょう。

それでは今回はこのへんで。



JAZZ&SOUL DADDY

福島県いわき市平字南町74

Tel.0246-23-0278