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インプラントの歴史

2017.01.26 00:41

歯を失う原因は虫歯と歯周病です。

歯を失くしてしまった場合、多くは補綴処置が必要で、これにはブリッジ、部分入れ歯、全部入れ歯、そしてインプラントなどがあります。


おはようございます!マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。


そもそも、インプラントって何?

インプラントって大丈夫なの?

と思っているあなたにまずは、インプラントの歴史について知って頂くと生態についてもお分かりになりやすいですし、歴史を知ると面白いのでご紹介します。


そもそも、インプラントは全部、歯がなくなった方(無歯顎患者様)への応用から部分的に歯を失くしてしまった方へ応用されていきました。


現在インプラントと言われています、人工歯根はいろいろ多くの方の研究、実験によって今日になります。現在主流となっているチタン製インプラントは長い歴史があります。


まず、スウェーデンの整形外科医のブローネマルク教授が1950年代、うさぎの脛骨実験中に、偶然にチタンが外れなくなったところから始まりました。チタンと骨の結合、いわゆる「オッセオインテグレーション」を発見したことに遡ります。当初インプラントは無歯顎患者様に対してのみ用いられていました。


更に遡って、古代から20世紀以前

古代ローマ時代ガリア地方の墓地から「鉄で出来たインプラントを埋入した骸骨が発掘された」という記録が残っています。

その他にも各地の遺跡から様々な種類のインプラントが発見されたそうです。

例えば、インカ帝国の遺跡の中のミイラからサファイアをはめ込んだ骸骨が発見!

エジプト文明には歯の抜けたところへ、象牙や宝石を埋める試みまであったりしたそうです。また、古代ギリシャでは権力者が奴隷の歯を抜いて自分の歯の抜けたところに埋めていたという記述もあります。

今では考えられないことが、行われていたのですね・・・感染とか、性態防御反応とかどうなのでしょうかと思ってしまいますが・・・

19世紀に入ると金、白金、ポーセレンなどが試されたそうです。


さて、分かりやすく

紀元前

サファイアや宝石が主流とされていたそうです。古代マヤ文明においては真珠貝製だったそうです。


1962年

ブローネマルク教授によってチタンと骨が結合する現象「オッセオインテグレーション」を発見し、名付けました。

(骨を表すラテン語のオス(OS)と結合を表す英語のインテグレーション(integration)が組み合わされた)生態に不活性であるチタンはこれまでの素材と異なり、骨と直接結合する性質を持っていることが判明しました。

オッセオインテグレーションが発見される前、骨には接触させないやり方もあったそうです。1950年代、チタンが使われるようになり、「チタンブレード」というチタンを板状に加工し、それまで使用されていた素材とは違い、折り曲げるなど加工が自由に出来たそうです。

骨と結合していないので、安定感はどうなのかな?と思いますが、その臨床の写真があれば是非見てみたいです。(私の願望)


1960年代

臨床実験を始め、1980年代まで15年間にわたって臨床研究臨床研究を続けてデータを蓄積しました。Branemarkクリニックで処置された無歯顎の患者様に用いたインプラントの予後について報告しています。

5〜9年間の観察期間中、上顎で81%、下顎で91%のインプラント体(フィクスチャー)が維持されました。また、上顎89%、下顎100%のインプラントの上部構造(インプラント応用の固定制ブリッジ)が機能していたと報告しています。


Adellらは無歯顎患者様におけるインプラント治療の25年間ものフォローアップ論文を発表しました。

その中で必要埋入本数や埋入位置、補綴設計など試行錯誤しながら、インプラント治療のエビデンスが見出され、臨床応用が進みました。


無歯顎患者様にインプラント治療が可能であれば、部分欠損患者様に対してもインプラントが応用出来るのではないかと考えるのは自然な流れでしょう。


そして、更に研究が行われ部分欠損症例へのインプラント治療にも、無歯顎症例と同様に高い予知性が得られることが分かったことで、それ以降、世界中でインプラントが日常臨床に取り入れられるケースが爆発的に増え、歯科医療に変革をもたらす程に大きく普及していくきっかけとなりました。


1980年代

日本でも歯科インプラントに対する取り組みが始まりましたが、当初は人工サファイアを使ったインプラントが行われるなど様々な取り組みが行われました。

1982年

ブローネマルク教授による25年間のオッセオインテグレーション研究と発展について報告がありました。トロント会議で、世界中の著名なインプラントジスト(インプラントをする医師)が集まってコンセンサスレポートを打ち出したいます。

※コンセンサスというのは、EBM(Evidence:根拠 Based:基づいたMedicine:医療)に基づいた報告であり、一部の歯科医の経験のみの報告は除外されたものです。


1983年

日本初のブローネマルクシステムによるインプラント手術が東京歯科大学で行われました。

小宮山彌太郎先生が中心となって「世界で唯一の科学的根拠を持ったインプラント」としてブローネマルクシステムインプラントを広めていきました。


歴史は細かく見ますとまだまだ深いです。ここに挙げていない前任の先生方が多くいらっしゃいます。

歴史を知るのは面白いですね。

私も更にここに書き出しますと、自分自身の勉強になります。(笑)


次は、インプラントには、なぜ予防が大切なのかについてお話をしたいと思います( ´◡` )