今日もひたすら勉強どぅえす!✏
2017.01.26 05:13
こんにちは。マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
さて、さて、今回はインプラントの予防について!です。
なぜ予防が大切なのか。
あなたは、知っていますか?
天然歯も予防は大切なのですが、インプラントは、更に!もっと!もっとも大切です。
安いとは言えないインプラント。埋入して、歯を磨かずにいたら、結果抜いてしまう事に!なるかもしれません。
うむ。勿体無い。
あなたも勿体と思いませんか?
時間も、お金も、度胸も。
いろいろ調べてインプラントをすると決意し、オペを望まれたのだと思います。
メインテナンスのお話をしない、歯医者さんは気をつけてくださいね。
それでは、まずは、天然歯とインプラントの違いについてです!
そもそもインプラントは人工のものです。人工のものを骨に埋めこみます。
Berglundhら(1991)がビーグル犬を用いた実験により、臨床的に健康な歯周組織とを、組織形態学的に比較しました。
さらに、血管分布までを対比して、両者の相違点を明確にしました。(↑)
天然歯には歯根膜が存在するのに対し、インプラントは直接骨と結合しています(オッセオインテグレーション)。インプラント周囲組織には繊維芽細胞は少なく、いわゆる瘢痕組織と同様の組織形態を呈しています。天然歯では歯根膜とセメント質が存在し、歯茎の方向へ繊維層が走行していますが、インプラントでは骨膜から周囲組織へインプラントの長軸方向と平行に走行しているため、プローブに対する抵抗性が弱い可能性があります。
なお、インプラント周囲の上皮は歯槽骨頂まで到達することなく上部構造の途中で止まっていて、この上皮の先端と骨面との間は結合組織性付着と同じ状態と考えられます。
歯周組織においては、歯槽骨表面を走行する血管と歯根膜内を走行する血管とで天然歯周囲の結合組織中に血管分布を呈し、血液供給をまかなっていますが、インプラント周囲組織ではおもに骨に沿って走行する血管からのみの血液供給となり、歯周組織と比較してインプラント周囲では、血管網が有意に少ないと言えます。血液供給が少ないことは、すなわち、白血球やマクロファージといった免疫応答を担う細胞が局所的に運搬されないということです。
えーと、もう少しほぐしますと、歯の根っこの周りには歯根膜といって骨と歯の間にクッションみたいな役割があります。その歯根膜には血液やコラーゲン、白血球など悪いものを外に出そうという働きかけがあります。
ですから、歯の奥にまで食べかすが入っていかないわけです。
しかし、食べかすが長時間にわたりずーっとついていますと歯根膜、シャーピー繊維は弛み、顎の骨がとけ歯周病となってしまうのです。
それに比べインプラントはこの歯根膜がありません。ですからダイレクトにインプラント歯周炎になってしまうわけです。
プラス!歯根膜がありませんのでクッションの働きがありません。ですから咬合圧も力がダイレクトに入ってしまうわけです。
インプラントの埋入をした際には、歯磨き、メインテナンス、力をダイレクトに受けないためにも寝ている時にはめるマウスピース(ナイトガード)をしてくださいね。
※ナイトガードについては以前書きましたので参考にしてくださいね( ´◡` )
と、そもそもなぜインプラントになってしまったのか。
そこを考えなければなりません。
虫歯?歯周病?事故?
私達、歯科従事者はインプラントを打ちたいためにインプラントをすすめているわけではございません。
まずは原因は何なんのか。他の天然歯を守るためにも考えてくださいね。
インプラントは、機能性が高く、審美性にも優れています。天然歯と同様に美味しくお食事も噛めれますし、外れないので人前で大きく笑っても、口元を気にせず隠さず話す事ができます。
ただ、やみくもにインプラントをすすめている歯医者があることも事実です。
歯医者選びとしてまずは、審査診断がしっかりしてるところ、クリーニングや口腔内写真を必ず説明をし、お互い同意してから始めるところが安心かと思います。
インプラント然り、人間の生活をより良くするために医療は進化しています。
数多くの失敗を糧にし、プロトコルを確立していくことに努力を重ねてきてくださった方がいます。人間に施す前には、必ず他の動物で研究されています。そして、この事は仕方がないことかもしれません。でも、そういうことも頭に入れておかなければいけないと私は、思いますし、忘れてはいけません。よね。