合格に100点はいらない(公立高校入試問題の数学の例あり)
もちろん100点(満点)を取れたら嬉しいのだけれど、
合否を決める入試で100点を取ろうとすると、
難しい問題でうんうん唸って時間とパワーを使って、
隠れていた簡単な問題を取りこぼしてしまうこともあると思うから。
100点を取る準備をして、100点を狙うなら良し。
でも、合格を狙うなら、100点はいらない。
そこで、まず必要なのが、「目標設定」です。
自分が入試で何点取ればいいのかを決めましょう。
7割?60点?平均点?何点取れば合格できるのかは、
自分でわからなければ塾で聞いてみましょう。ここが生命線。
「目標設定」ができたら、
次はその点数を取るための作戦を立てましょう。
使うのは、過去問や予想問や赤本。
多くの場合、それらは相手(受験先)から受験生たちへのメッセージですから、
それを見て、目標を達成するためには何が求められているのかを見つけるのです。
どんな傾向がある?どんな問題が出る?簡単なのは?解かなくていいのは?
これも困ったら塾に相談するといいですね。
最悪捨てる問題や、時間がない時に飛ばす問題や、
ここは絶対に正解しなくちゃいけないぞ、という問題がわかったら、
ひたすら練習です。
神奈川県公立高校入試対策(数学)なら、こんな教材もあります。
大学受験でも高校受験でも中学受験でも、この考え方は一緒ですが、
公立高校受験の数学で例を見てみましょう。
神奈川県の公立高校入試問題の数学は、
近年、出題の形式がほとんど変わっていません。
問1は計算問題、問2は一行問題、問3は関数…と、各大問、形式がほぼ決まっていて、
予想外の出題があると、平均点が下がります。
上記の教材は、
例年を参考にして、「取るべき場所を決めて取る」ことを目的にした教材です。
実際に、こういった(解く問題を絞った)指導をする生徒も少なくありません。
さらに具体的に見てみましょう。
比較的難易度の低い、
問1 (ア)(イ)(ウ)(エ)
問2 (ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)(カ)(キ)(ク)
問3 (ア)(イ)
問4 (ア)(イ)
問6 (ア)
の17問をすべて解くと、64点。
正負の数、文字式、平方根、展開、因数分解、連立方程式、2次方程式などの計算はもちろん、
数えてできる確率、資料の整理、関数、角度や相似、三平方の定理、体積や面積など、
応用問題というよりは基本的な出題が多いです。
昨年(28年度)の数学の平均点が51.7点なので、
これらの問題を解くだけで平均点超えが出来るわけです。
多少難易度が上がる問2の(ク)や問3、問4の(イ)を省いたとしても、
平均点は越えられます。
ある程度得点が計算できるというのは、入試において大きな武器になります。
また、みんながみんなこういった準備をしているので、
形式が変わったとしても平均点が下がる(合否に大きく影響しない)というのが、
こういった準備の利点です。
今年は、個人的には、
中央値などの語句(資料の整理単元)や球の体積などが狙い目かと感じています。
知っているだけで得点になりますので、おさらいしておきましょうね。
とまぁこんな風に各科目で準備をしておくと、
合格率がぐっと上がります。
あらかじめ「目標点数」から逆算して、
英語の英作文や、理系科目の苦手分野など、
「解く問題」と「解かない問題」をある程度決めておきましょう。
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敵を知り、己を知らば、百戦危うからずと孫氏は言った。