キュレーションサイトは雑誌社にとっても魅力的!?
2017.01.26 11:41
2017/1/26付日本経済新聞
講談社はデジタルガレージと共同でキュレーション(まとめ)サイトを6月までに開設する。権利処理を施した女性誌の雑誌記事を活用し、女性向けのファッションや生活情報を配信する。講談社の「ViVi」や「with」など女性誌4誌や他の出版社の参加を促す。編集に責任を持ち信頼性を担保することで、他サービスとの違いを打ち出す。
複数の雑誌から共通するテーマの記事をまとめる。講談社の編集者が配信する情報や写真の著作権や肖像権の処理や内容を確認する。
やはりキュレーションサイトはどうしてもやりたいらしい。取材や編集に費用をかけて作られる女性誌はDeNAなどのWEBキュレーションサイトに完全に読者を奪われていた。広告もかなり減っていたのだろう。
コンビニで買って部屋で読むから通勤電車の中でスマホで読むというスタイルにとって代わられた。
そんな中で起こった昨年暮れのDeNAのキュレーションサイト騒動、おそらく女性誌が攻勢をかけてきたのだろう。DeNAの人気のキュレーションサイトMERYは編集部もなく、信頼性のない記事やどこからかパクってきた記事が問題になった。
だから編集部がしっかりとして女性誌を浮上させたいという思惑だろうが、それは本体の雑誌の売り上げを伸ばすのではなく、キュレーションサイトを作るというものになるようだ。
面白い試みとは思うが、それが人気だったキュレーションサイトのように読まれるかはまだわからない。常にWEB検索の上位に来るようにSEO対策を過剰にしてアクセスを集めていたDeNAのサイトのようなテクニックはないだろう。今後の推移をみていきたい。