男と女の本能をくすぐる文章術
2015.03.26 22:08
誰に向けて文章を書くのか。
具体的な「ひとり」を決めるのは難しくても、読み手が男性か女性かは最低限意識したいものです。
なぜなら男女で脳の構造がちがい、反応する言葉が異なるからです。男性は「競争」を重視し周りのひとより優位に立とうする傾向があります。女性は「共有」を重視し、周りのひとと同じ立場に立ち人間関係を深めようとします。
進化心理学では、これらの反応は狩猟採集時代の名残と考えます。
狩猟をする男性は、我先にと獲物を追いかけて、ひとよりも早く、たくさんの食料を手に入れるのが使命でした。一方、女性の仕事は子育てと集落のコミュニティ作りです。集落を平穏に保つにも抜け駆けは厳禁。皆で分け合う意識は欠かせません。
広告では、男女の発想のちがいを意識し、表現を変えて反応を引き出します。たとえば、文章講座の告知をする場合はこのように応用します。
結びの部分で、男性には「この文章講座でライバルに差をつけよう」と競争心をあおります。女性には「たくさんの受講者が文章の苦手を克服しています。さあ、あなたもいっしょにはじめませんか」と共有で結ぶと反応が上がりやすくなります。
男性は「競争・独占」、女性は「共有・共感」の発想をする。これを踏まえて、それぞれの心理を刺激する言葉を投げかけると結果に大きな差がつきます。
自分だけの隠れ家的なお店を持つのが男性、口コミで評判のお店が気になるのが女性、これも男女の発想のちがいが根本にあります。