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NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

こおりやま子ども若者ネット6月車座会議

2021.07.12 07:38

6月車座会議の報告

 毎月行われている車座会議、今回は「9月に実施される子ども若者フォーラムの準備会」として6月29日開催されました。

 車座会議はこおりやま子ども若者ネット(こわかネット)のメンバーで集まり、毎回のテーマをもとに立場も地位も気にせず話してみようの会です。

 今回のブログ担当は藤川佳奈です。不登校、引きこもり、精神疾患の経験があり、twitterで「辛い」「死にたい」等の言葉を検索、これらのつぶやきに反応し、DMで相談を受けたり話を聞いたりしている塾講師です。

今回の会議は、団体紹介、アイスブレイク、フォーラムの準備会、全体報告、の4部構成となりました。

開催挨拶で始まった6月車座会議、まずは最近こわかネットに加入いただいた団体の紹介です。

NPO法人ウィメンズスペースふくしま 代表の後藤さんから団体の紹介をいただきました。

ウィメンズスペースふくしまは女性の自立を応援する団体です。電話や面接での相談受付をメインに女性の生き方に関する講座の開催等の活動をしています。DV被害を受けた女性の裁判支援を始まりに、東日本大震災の際は避難所で過ごす女性のプライバシーを守るための活動をしました。DV被害を受けた女性の回復と自立を応援することを団体の目的とし、現在はデートDV(同居せず交際中にある関係でのDV)についてのパンフレットを作成中とのことでした。

実際の裁判のお話は自分から遠いような、でも心情に納得できる現実の話で、それは震災時の話も同じでした。お話ありがとうございました。

 続いてはアイスブレイク。リモート参加の方も含め3,4人ずつの小グループをつくり、各グループで「同グループのメンバーに聞きたいこと」を話しました。私が参加したグループでは「家族構成」「好きな食べ物」「コロナ渦での困りごと」「元気を出すための行動」「起床睡眠時間」を話しました。初めて会った人がどんな人間なのか、その片鱗を見ることができました。それと同時に、これは会議終了後での気づきですが、アイスブレイクで同グループになった人の考えは議論時に内容の理解がしやすいとわかりました。言葉の使われ方を知り、言葉を共有することが後の話し合いで思いを寄せ同じものをみる助けになるのでしょう。

 次は今回のメイン「子ども若者フォーラムの準備会」です。開催場所日時とテーマ、プログラムの共有があったのでここにも記させていただきます。

 子ども若者フォーラム案

  場所 ポラリス保健看護学院

  日時 令和3年9月18日(土)13:00 ~ 18:00

  テーマ 「若者と共につくる街こおりやま」

プログラム

   13:00 開始

   13:30 若者会議発表

   15:10 休憩

   15:20 分科会

   17:00 アフター企画

   18:00 終了

 このフォーラムの特徴は以下の3点です。

 ・コロナ渦開催により、小規模かつ午後のみの開催(オンラインの可能性有)

 ・発表は専門家でなく若者

 ・青年期(若者)に焦点をあてる

 

 一昨年行われたフォーラムでは子どもに焦点をあて100人参加を達成できました。コロナで開催断念の昨年を経て、今年は「若者と共につくる」をテーマに、市民参加のもと「実際に若者の声を聴く」プログラムになっています。

ここでの若者とは支援分野における若者、つまり学習から就業への移行期間、生活費用の依存先の変化期間、アイデンティティ形成期間にある者とし、年齢による定義はありません。

 これら内容の共有と確認を終え、この案で話を進めることになりました。

 そして分科会のテーマ案出し。分科会ではテーマごとにブースをつくり参加者が興味のあるブースで討論します。今会議ではそのテーマとなるものを3,4個決めるため、各人がそれぞれの案を出しました。案や思いを以下で共有します。

 ・若者支援者が育ち支えられる仕組みとは

 ・親にどう居てほしいと思っている?いやだなと思うことは?

 ・若者会議の発表をもとにした分科会(アフター若者会議)

 ・共につくる、このような場所に来られない人の声をひろう

 ・聞いた声の内容と討論内容を近づける

 ・やりがいある時間の過ごし方

 ・不登校・引きこもりとなった人が自立していくには?

 ・発達障がいの特性をもつ方の生き方とは?

 ・余暇活動

 ・仕事をつくる(住居の保障)

 ・どのようにして困っている若者を切れ目なく伴走していくか?

 ・若者が自分を活かして社会参加するには?

 ・こういうイベントに若者自身を巻き込むには?

 ・レジリエンス(自発的治癒力)について

 ・自己尊重感を高めるには

 ・暴力をなくすには

 ・切れ目のない支援をするには

 たくさんの案と書ききれないそれぞれの思いを聞くことができました。出された案の系統がばらついていることがわかると思います。支援系、就職系、余暇系にわけられるかもという話も出ましたが、今回は分科会テーマを決定せず次回持ち越しという形に収まりました。進行の綾さんが言った「すべての思いが尊い」という言葉に空間のやさしさを感じました。

 全員の案出しの後は挙手で感想を伝え合いました。声を届けるには、届ける仕組みをつくるにはという「声を聴く」につながる感想や、学生を過ぎると支援が薄くなるという「若者」の問題につながる感想があがり、議論がフォーラムのテーマに近づいていることを感じられました。

 正直、私個人は今もまだこのフォーラムのイメージが出来ていません。フォーラム、つまり公開”討論”という手段と、若者の声を”聴く”という目的を共存させる場のイメージがまだ難しいです。聴くのか、聴くための手段をつくるのか、聴いた後の何かを変えるのか、イベントの目的や対象をまだつかみきれていません。しかし、今回出たすべての案は立案者それぞれが他人や自分と向き合い知識や経験を重ねた先の思いなのだと感じました。その思いをもっと知り、理解し、その先で同じ目標をみてみたいと思いました。

 最後は全体報告。箭内さんから姿勢一般質問に関する報告がありました。簡潔に言うと、当局の見解は、話し合いの場を設けましょう、ということです。

 これを受けた綾さんは、行動を重視していた過去と討論を大切にしたい今の気持ちをお話ししてくださいました。「議論するだけでは何も進まないように思えても、活動に必要な理念をつくるためには議論が必要。歩みは遅いけれど正攻法。公開質問状を出せたのも議論の結果です。」とのことです。

 この後、福田さんから終わりの挨拶をいただき2時間にわたる6月の車座会議を終了しました。

 参加されたみなさんはどんな感想をもちましたか?これを読んでくださった方はどんな思いをもちましたか?私は感想も思いも話し足りないです。でも話せませんでした。今、この話せなさの理由は、私たちの欲する「子ども若者の声」を聴けない理由と重なったりするのかなと考えています。だから大人の声も聴きたいです。思いを知りたいです。誰もが自分事にできる会議でイベントなら楽しいだろうなと思います。

 次回は7月13日(火)18:30 ~20:30 中高公民館第一講義室にて

 次々回は8月3日(火)18:30 ~20:30 芳賀公民館会議室にて

 どちらのテーマも今回同様「子ども若者フォーラムの準備会」です。

 こわかネット未加入の方も事前に連絡いただければ見学・体験可能です。詳しくはホームページの「参加・加盟方法」をご覧ください。

お会いして思いを聴けることを楽しみにしています。

募集のお知らせ

 分科会テーマで自分はどうしてもこれをやりたいのだ!があれば代表が部屋を確保するそうです。

 フォーラムで壁に掲示したいものややりたい案があればLINEグループ等で話してみてください。

(藤川佳奈)