防犯対策について(一般質問より)
本年4月、袖ケ浦市にある袖ヶ浦公園内で相次いで発見された猫の不審死をはじめ、5月には東京都にある平和の森公園にて、首にロープを巻いて木につるされた猫の死骸が発見されるなど、各地の公園で猫の不審死や虐待死が報じられています。
また、今月に入ってからは、八千代市内の住宅街に住む地域猫の首に、動くと締まる仕掛けがされた針金がまかれていたなど、動物虐待のニュースが後を絶ちません。
動物虐待と対人暴力の連動性のことをリンク(LINK)といいますが、近年、リンクについての様々な調査研究が行われています。動物虐待が発生しているところには、DVや児童虐待といった家庭内暴力が発生している可能性が高いことや、凶悪犯罪へとつながる可能性が高いことが指摘されています。
そのため、動物虐待は動物だけの問題にとどまらず、人間社会の秩序や治安にかかわる大きな社会問題であると言えます。身近な地域で動物虐待があったことを知り、不安に感じた県民の方から、我々の元にも防犯対策を強化してほしいとの声が届いていることから、どのような防犯対策が取られているのか質問しました。
県立都市公園では、どのような防犯対策が取られているのか?
県では、園路灯により夜間の明るさを確保するほか、午前と午後の1日2回を基本とし、必要に応じて夜間も加えた園内巡視を行っています。
また、公園管理センターや体育館など、特に防犯対策が必要な施設についてはセンサーによる機械警備を行い、更に、施設の入口や駐車場などには、警察の要請等に応じ、防犯カメラを設置しているところです。
今後とも、利用者の安全を確保するとともに、公園施設の被害を防止するため、それぞれの公園の状況に応じ、地元警察などとも連携しながら、防犯対策に取り組んでまいります。
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広い公園内において、一日に数回の巡回では目が行き届かない場合があると思われます。現在行われている防犯対策の中にも、公園内の一部の施設で防犯カメラが設置されているようですが、防犯カメラを設置することで、犯罪抑止の向上につながるだけでなく、犯罪の手掛かりとなる証拠を記録することができます。犯罪抑止効果を高めて、安心を得るためにも、防犯カメラの新設や増設をするべきと訴えました。
防犯カメラの増設など、更なる防犯力の向上に取り組むべきと思うがどうか?
昨年度は14公園において延べ11件、トイレの破損や不審火等が生じており、今後とも、被害等の発生状況も踏まえながら、利用者が安心して公園を利用できるよう、防犯カメラの設置も含め、防犯力の向上に努めてまいります。