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イスラエルで世界初の培養チキンレストランが開店し、話題に

2021.07.12 11:20

イスラエルにて、昨今世界初となる培養チキンを使ったレストラン

「חדשנות ירוקה」(Green innovation)がテレアビブにて1号店が開店した。イスラエルでは培養肉の研究がミート・テクノロジー社中心に行われており、実際に開発した培養肉を使用した料理をチェーン店にて振舞ったり、スーパーで販売することを決定している。

培養肉は、動物細胞を培養器に入れ、動物が成長に必要な栄養と同じ栄養を与えることにより、成長・増殖させる。そのため基本的に正真正銘の肉である。動物を殺したり、牛や豚を買うための土地も必要がないため、環境にも心にも優しくなれる一石二鳥の食材である。

なぜミート・テクノロジー社はこのような研究を始めたのかミキ・マリエCEOはこう語る。

「この培養肉研究に資金を投じようと思ったきっかけは、食料問題です。今世界では人口が増え続けており、ミート社独自の調査によると、2050年までに90億突破するとも言われています。

そうなると、生産効率は約70%挙げる必要となり、そのためにまともに生産効率をあげようとすると、あらゆる設備や土地の調達に資金が掛かり、肉が高価格になってしまい、貧困層の人々が肉を食べられなくなってしまいます。ですが培養肉の場合、少しの技術があれば簡単に肉をつくれるようになれます。」

イスラエルでは培養肉産業の成長が著しく、海外進出を試みる企業もある。

こうした環境問題にイスラエル政府はできるだけ介入せずに、うまく民間企業を活用しているため活気的なイノベーションが生まれやすいことが特徴である。今後もどのような活気的な技術革新がイスラエルで生まれるか注目していきたい。