ウィーンで訪れた素敵なカフェ・スルカ Conditorei SLUKA
真冬のドナウ川クルーズで6日目に訪れたのが、憧れの町ウィーンでした。ベルヴェデーレ宮殿にて夢で見たようなクリムトの絵に感激し、美術史博物館ではカフェでコーヒーをいただいたあとで美しい絵画の洪水に圧倒されました。7日目の12月29日は快晴となり、ウィーン・パスで地下鉄やトラムを乗り継ぎながら旧市街を散策し、市庁舎のそばで素敵なカフェ・スルカに辿り着いたのでした。
それではカフェ・スルカに到着するまでちょっぴりお付き合いください。
クルーズ6日目の12月28日午前8時少し前、ウィーンのライヒ橋に係留されたユニワールドの船、リバー・ベアトリスから橋の下に朝日が見えました。でも橋の上には重たい雲があり、これがだんだん垂れ込めてきてやはりこの日も曇天となりました。
朝食後にタクシーで旧市街へ向かい、オペラ座(ウィーン国立歌劇場)の前で下車。近くにあるツーリスト・インフォメーションを訪れて公共の交通機関乗り放題のウィーン・カードを購入します。
さっそくトラムに乗ってベルヴェデーレ宮殿へ。
ここではグスタフ・クリムトの代表作である『接吻』を思う存分堪能しました。そして何より感動して涙が出たのは、クリムトの『ソニア・クニップスの肖像』です。桜色のレーシーなドレスをまとい真剣な表情を浮かべているその肖像画の繊細な美しさに、胸がいっぱいになりました。
またトラムに乗って今度は美術史博物館へ向かいます。
マリア・テレジアの銅像をはさんで、美術史博物館と自然史博物館とが対称性に建てられていました。
美術史博物館の中はベルヴェデーレ宮殿と同様にふんだんに使われている様々な色の大理石と金細工にフレスコ画で豪華絢爛です。
天井画にも圧倒されながら2階にあるカフェでちょっと休憩。
これぞEinspänner(アインシュペンナー)、日本で云うウィンナーコーヒーです。
そしてウィーンで有名なお菓子と言えば、ここホテルザッハーの名が付いたザッハートルテ!
これについては多くを語りますまい。
翌朝はこのクルーズ旅行で初めて快晴となりました。辻馬車のフィアカーが行き交います。
シュテファン大聖堂。木枯らしが冷たいのですが、ウィーンのリング通りを歩きます。そう言えば前日の夜、バスから観たキレイな建物を見てみたい・・・。
それがこのフランドル風バロック建築の市庁舎です。広場ではまだクリスマスマーケットが開催されていました。
なんだかかわいい。
美味しそうです。
市庁舎のすぐ近くに雰囲気のいいカフェをみつけました。寒いのでまた休憩です。
白を基調としたこのお店がカフェ・スルカです。
数あるケーキの中からメレンゲたっぷりのレモンパイを選びました。あとでこのお店の自慢のケーキと知りました。
Klein Brauner クライン・ブラウナー(小さいクリーム入りエスプレッソ)をいただきます。
日だまりに面したこのカフェには観光客が私たちしかおらず、地元の上品なご婦人や紳士が静かに時を過ごしていました。私たちもほっこり心和むひとときを過ごすことができました。