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車椅子型VRロードゲーム『CYBER WHEEL』が発表、日本財団とアサツーも祝辞

2017.01.31 03:15

【ビジネス・スポーツ・芸能ニュース】 平成二十九年一月二十七日に東京・天王洲にて、ワン・トゥー・テン・ホールディングス(代取:澤邊芳明)は新東京オフィスの開所パーティを催し、世界初の車椅子型VRロードレーサーゲーム『CYBER WHEEL』を発表した。発表会では中川翔子(乙丑)が報道陣の前で基本設定の十倍の速度が出せる状態で体験した。

中川は「東京五輪マスコット選考検討会議」の委員を務める。


本年が創業二十年の節目となる同社の澤邊(癸丑)代取は、新オフィスの開所について「自分自身がチャレンジを続けてきた結果。」と挨拶。澤邊代取は十八歳の時に自動二輪の事故で首の神経を痛め、四肢が動かない。その為に車椅子で登場した。新オフィスは米・西海岸の工場をモチーフにした。日本財団パラリンピックサポートセンター(会長:山脇康)の小澤直 常務理事は「障害者のスポーツのイメージを一気に変えたい。(障害者スポーツは)アスリートのスポーツで所謂、福祉的なイメージでは無いんだよ。」と同社との協調の理由を祝辞で語った。




<中川翔子が低車高で三百㌔を体感>

 日本の広告業界で第三位のアサツー ディ・ケイ(9747.T1)の植野伸一(甲午)代取は、「これからワン・トゥー・テンさんとはVRもオリンピックも含めてですね、色々と一緒にやっていきたいと思っております。」と良い仕事を望み、祝辞を述べた。


中川は「誰も見た事のない新しい未来のカタチ、そして夢を具現化して下さる素晴らしい力。」と発表会への参加を喜んだ。競技用車椅子レーサーをオマージュし、最先端のVR技術を組み合わせた世界初のパラスポーツ『CYBER WHEEL』を最初に体験する中川は「もう、今この瞬間に時代が塗り変わって、未来が始まったんだ。」と興奮を隠せなかった。



エンタメの切り口で障害者スポーツを

 澤邊代取は『CYBER WHEEL』について「人間というのは体験した事がないスポーツの凄さが分からないんですね。エンターテイメントの形で楽しく体験して頂いて、理解して頂こう。」と開発に至った経緯を説明。車椅子マラソン(四十二.一九五㌔)は一時間半程度で走れる。平均時速は三十五㌔、最高時速は坂道で六十㌔を超える。そのスピード感を体験できる。


車体に乗りVRを装着、前傾姿勢になって車輪に付いたハンドリムを手で回し、ゴールを目指す。設定は十倍なので、タイムは五十秒をマーク。体験後に中川は「物凄いエキサイティング。生まれて初めてのスピード感。実際には動いてないんですけれども、脳が物凄く未来をごくごく飲んでいく。風を感じる様な、光を浴びながらどんどん加速していく感じが、絶対に普段の妄想だけじゃ補えない。」と感想を伝え、そのゲーム中の運動についても評価した。


=CYBER WEELの内容と展開=

タイムトライアル(五つのステージ)、車椅子型の専用コントローラを採用、体感スピードはロードレースの世界戦級、パラ・トップ選手のスピードを追体験可。

全長は二千百五十㍉、幅は八百二十㍉、高さは六百三十㍉の四十五㌔。色はマットダークグレー、グロスダークグレー、ウレタン樹脂塗装仕上げ。前輪十六㌅、後輪二十六㌅。

複数台の設置で対戦可、遠隔地での同時対戦可、世界大会可、スポーツ催事への貸出、商業施設への設置、販売・レンタル可。


『車椅子型VRロードレーサーゲーム発表会/㈱ワン・トゥー・テン・ホールディングス』



画像提供:㈱ワン・トゥー・テン・ホールディングス

記事:荒田雅×撮影:金剛正臣