緑いっぱいになった塾の前のテラスと植物たちの話
最初は、ここには何もありませんでした。
今思えば、ずいぶんテラスの無駄遣いをしていたなと思います。
教室にはフェイクグリーンを置いていますが、本物の植物は難しそうで、面倒臭そうで、なかなか手が出せませんでした。
最初に我が家にやってきたのは、アロマティカス。香りも良くて、なんとG対策にもなる素敵な多肉植物です。水に挿すだけで成長します。※里親制度は今は締め切っています。
そこから植物達が育っていく過程を見守っていくうちに、その魅力にすっかりハマり、コツコツと仲間が増えていきました。
毎日成長と癒しをくれる植物たちです。
彼らの主な購入場所はホームセンター。とってもコストパフォーマンスが良いので助かります。高くて大きなものも魅力ですが、安くて小さいものから育てる方が楽しいみたいです。
毎朝起きて水やりと状態チェックと虫取り。「面倒くさい」と思っていたことが、今や楽しみになっている不思議。だって、彼らって1日で大きく変化するんです。見逃せません。
自分でもこんなにハマるとは思っていませんでしたが、少し理由を考えれば簡単なことでした。
語弊を恐れず端的に言えば、植物たちって子どもたちに似ているんですよね。
彼らもどんどん成長していく。どんどん変化していく。こちらができるのは、その様子を見守りながら、適当なタイミングで手を貸してあげることぐらい。
もちろん、最初のうちは懸命なお世話が重要です。でも、そのうちにだんだんと手を離すタイミングがやってくる。彼らが主人公で、我々は脇役なんで当たり前のことなんですけどね。
特に中学生ぐらいになったら適度な距離感が大切ですよね。離れすぎも寄りすぎも、お互いのストレスになってしまうことが多いです。水の与えなさすぎだけでなく、やり過ぎも根を枯らせてしまうのと同じですね。
もともと彼ら子ども達には、「成長しよう」という意識が備わっているように思います。こちら側のやりすぎは、それを弱めてしまう危険性もあるんじゃないかと、そんな風なことを植物たちに教えてもらった気がします。
大人は余裕でどーんと構えて、自分の人生を楽しみ、子どもが困った時に助けてあげる。そのぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。いつまでもそばにはいてあげられないですからね。
ただし、「ちょっとそれどうなの?」みたいな時にはちゃんとガツンとやるのも大切だと思います。植物も葉っぱや枝を剪定しないとろくなことになりません。その際も「なぜ?」を説明して、納得感を持たせてあげられるといいですよね。人と人なら、言葉も伝わりますから。
彼らの成長に一番良い距離感。日々日々模索しながら、僕自身も彼らや植物たちに負けないように、ガツガツ成長を続けたいと思います。
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空気が綺麗になるのもいいことです。