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映画感想「女だけの都」

2021.07.13 01:02

『女だけの都』(1935)



1616年

ネーデルラント(オランダ)の南に広がるフランドル地方の小都市ブームは謝肉祭の準備中

町の役人たちは集合体の肖像画作成に明け暮れ、その妻たちは家事と仕事を切り盛りするのに必死です

そんな時、突如現れた騎馬三騎に住民は狼狽えます

彼らはスペイン軍の伝令でした

(オリバーレス公爵とその軍がこの町へ一晩逗留、通過をされる)

さあ大変だスペイン軍が町を襲う!

老若問わず男は殺され女は犯され、町は血の海となるに違いない

立派ないでたちの男たちの頭の中は

地獄絵図が描き上がって飾られてる


そして町長は奇策に出ます

(わし、死んだ事にするわ!)

やれやれ……


それなら仕方ない

男がダメなら女がやるしか仕方ない

男たちへの信頼を失って、女たちは立ち上がる

勇気と知恵と、ほんの少しの好奇心と遊び心が

スペイン軍との一夜の合戦に挑ませます

楽しく、ちょっと艶笑めいた

厭戦ムードたっぷりのフランス映画の名作


大女優、フランソワーズ・ロゼエのコメディエンヌぶりも楽しめます

そして、スペイン軍の従軍司祭として現れる坊主に

待ってましたのキザ男

ルイ・ジューベ!

まあ見事ななまぐさ坊主ぶり

スペイン軍が去り、ブームの町は一夜の夢から覚めたように平和を取り戻しますが

薄っすら漂っていた男尊女卑の気風は?

少し改善されたかな


世の恋人たち、愛妻家のみなさん

彼女たちへの気持ちは、ちゃんと言葉にして届けましょう♫

ステキな映画です