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それでも生きていく

2017.01.27 22:37

夜行バスに乗りながらまた考えている。やっぱり、人生はうまくいくばっかりじゃない。


先週末から立て続けにまたしんどいことが起きて、頭がついていけなくて、初めて本気で日本に帰りたい、と思った。

支えてくれる家族や友人がいてとにかく帰れる場所がある。


いくら言葉に慣れてきたと言っても、ここには私の家はない(物理的な)。毎日恐怖と闘う。自分のことは全部自分でやる。本当に全部。誰も面倒など見てくれない。


フランスに来て一番最初の頃は、何でこんな想いまでして私はここに来たんだろう、とよく考えた。


こんな怖い想いをしてまで、一体私は何がしたいんだろう。

農家さんにアポが取れなければ行く宛もない。ドタキャンされたら今日寝る場所がない。夜行バス1本逃したら路頭に迷う。


迎えに来てくれる親や友人はいない。誰も私の代わりにやってくれる人はいない。


何があっても、それは全部自分の責任だ。

ドタキャンされても、くよくよ言ってられない。とにかく生きる場所を探さなければならない。

物を無くされても、その人は探してくれない。たとえ大事なものだとしても。任せた私が悪かった。だから自分で探しに戻る。




ただどこかに行ってまた戻ってくるのではなくて、ずっとどこかに行き続けるのは、やっぱりキツイもんなんだなあ。



そんなことを考えてちょっと鬱々としながらのバス旅。

バスはリヨンで乗り換えることになっていた。


リヨンは、私がフランスに来て初めて"生活をした"街。目的地への中継地点でたまたま戻ってきた。


夜のリヨンはすごく綺麗だった。フルヴィエールの丘。旧市街の街並み。川にかかる橋たち。カフェの横のだまし絵。


4月に何にもわからずにいた自分と、その初心を思い出して、ああ、よかったと思った。あの時こんなだったな~とか、ホストマザーと今ならもっと話せるだろうなとか、あの時のクラスメイトたちは今頃どうしてるんだろうかとか。


そんなことを思い出してて。

何もかもが辛いとかキツイことなんじゃない、その中にも楽しいことや素敵なことがあって。ちゃんと全部本当に無駄になってないんだなって。


どんなことがあっても、どんな状況下であっても、その中にある楽しさはきちんと楽しみたいし、嫌なことは100%じゃなくて、ちゃんといいこともたくさんあるんだなと。


ちょっとへこんでぐねぐねしてたけど、ぽっと心があったまったりして。


人生は不思議なものですねえ。

それでも、私は生きていくんですねえ...。





この間、Parisのボンマルシェに展示があるとまいさんから聞いて、一緒に観てきたときの写真。

Chiharu Shiotaさんという、ベルリン在住の日本人アーティスト(芸術家?)で、この展示の題名は「Where are we going?」


私たちはどこに向かっているのか?


彼女は、人生とは行く先のない旅である、と語る。どこに行くのか、終わりはない。ずっと続いていく。



Where are we going?


答えのない問い。私も分からないし、Chiharuさんも分からない。

一体どこに向かっていくんだろう。



人生はわからないことばかりだけど。

それでも私は生きていく。