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#東洋経済 #中田敦彦 #LifeSpan #老いなき世界

2021.07.15 06:24

まず「僕のコメント」

「老化は病気である」

もはやこの言葉は

僕の中では「常識ワード」と

なっていたが

結論は「軽い運動と食事の制限とサプリメント」と

いうことだと思う。

amazonで皆様が

検索されるといいと思います。

「NMN」などは継続して

接種することが大切だと思います。

「安いのも複数」あります。

格安でもいいから

継続することだと思います。

また「レスベラトロール」なども

復活しようと考えています。

安いですし効果が高い。

またこの考えによると

「ベジタリアンの推奨」のようですが

これは「行き過ぎ」だとおもいます。

「ベジタリアンの危険性」は

「多数の研究者」の間で指摘されています。

「日野原重明」先生など

「長寿の方」は「動物性タンパク」を皆さん取っていらっしゃった。

「老化は病気」。

これが当たり前になれば社会は変わる。

未来は明るい。

終わり。


「東洋経済オンライン」様より

シェア、掲載。


ありがとうございます。

感謝です。


科学的根拠が示す「老いなき世界」のリアル度

「老いは自然なもの」と考える人の決定的誤解

仲野 徹 : 大阪大学大学院・生命機能研究科教授


人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。しかし、私たちはよりよく生きるようになったと言えるだろうか? もしいくつになっても若い体や心のままで生きることが可能となったら、社会、ビジネス、あなたの人生はどう変わるのだろうか?


ハーバード大学医学大学院の教授で、老化研究の第一人者であるデビッド・A・シンクレア氏が、人類が「老いない身体」を手に入れる未来がすぐそこに迫っていることを示した、全米ベストセラー『LIFESPAN(ライフスパン):老いなき世界』の日本語訳がついに刊行された。


今回は、大阪大学大学院・生命機能研究科および医学系研究科教授の仲野徹氏が、本書を解説する。


老化の常識に対する挑戦状


アンチエイジング(抗老化)にはどんなイメージを持っておられるだろう。大枚をはたいてやっているという積極派から、なんとなくうさんくささを感じる懐疑派、あるいは、とくに興味はないという無関心派などに分かれそうである。しかし、たとえどの派に属していても、この本に書かれている老化についての物語を読めば、絶対に驚かれるはずだ。


生物学的な老化というものをイメージしてほしい。まず確実なことは、皆に等しくではないとしても、誰にも必ず訪れるということ。言い換えると、老化現象は、正常とまでは言えなくとも、それに近いプロセスであるということだ。老化だから仕方ないと言われたら、諦めて納得してしまうのはそのせいだ。


もう1つ間違いないのは、目が悪くなる、膝が痛くなる、腎臓の機能が落ちるなど、その症状は極めて多彩であるということ。すなわち、老化現象というのは、働きのまったく違う臓器が、さまざまなメカニズムによってそれぞれに侵されていく過程であると考えることができる。


これら2つのことに異論を唱える人はおられないだろう。


しかし、この本は、これら2つの「常識」に対する挑戦状である。……と聞くと、トンデモ本ではないかと思われるかもしれない。しかし、それは間違っている。驚くべきことに、本の内容は科学的な立場から見て、極めてまっとうなのである。


著者はデビッド・シンクレアとマシュー・ラプラントで、ラプラントはサイエンスコミュニケーションが専門の大学教員にしてジャーナリスト。そして、シンクレアは老化研究では知らぬ者のない第一人者である。


老化は正常な過程ではなく「病気」である、というのがシンクレアの基本的な考えだ。すべての人に訪れるからといって、病気ではなくて正常過程だと考える必要はないのではないか、という解釈である。言われてみれば確かにそうだ。


老化によって生じたとされるさまざまな症状すべてをひっくるめて、「老化という疾患」と捉えることはできる。そんなもの言葉遊びではないかと思われるかもしれない。しかしそう考えると、老化というものが、不可避な現象から予防や治療しうる対象へと転換される。これは大きなパラダイムシフトだ。


老化を引き起こすたった1つの原因


老化にはいろいろと典型的な特徴があるけれども、その上流に単一の原因がある、というのがシンクレアのもう1つの基本概念だ。


これは「老化とは情報の喪失にほかならない」というシンプルなセンテンスに置き換えることができる。ここでいう情報とは、遺伝子から読み出される情報のことである。その読み出され方がおかしくなることこそが、さまざまな老化の症状を引き起こすたった1つの原因であるというのがシンクレアの考えだ。


もう少しわかりやすく説明してみよう。細胞の状態はわれわれの体にある2万個の遺伝子の情報がどう読み出されるかによって規定されている。加齢によって情報の読み出され方がおかしくなってしまったのが、老化した状態である。だから、そのような間違えた状態を若い頃と同じように変えてやることができれば老化を防げるはずだとする。


にわかには信じがたいが、これら2つのコペルニクス的転回を支持するさまざまなエビデンスが提示されていく。


シンクレアは、もともと出芽酵母――パンやビールを作るときに使われる酵母――の研究者だった。酵母は単細胞だが、ちゃんと核を持った真核細胞である。人間とは大きな隔たりがあるが、生命現象の基本的なところはかなり類似している。


ウェルナー症候群というヒトの病気がある。若年から老化が急速に進行する「早老症」と呼ばれる病気の1つで、その原因はWRNヘリカーゼというDNAに働きかける酵素の異常であることがわかっていた。


シンクレアは、酵母でWRNヘリカーゼを働かないようにすると、ヒトからかけ離れたように見える酵母であっても「老化」が早まることを見いだした。それをきっかけに、老化研究の新時代を切り開いていく。


その過程において発見したのが、老化のキーとなる分子であるサーチュインだ。ごくざっくりと言うと、サーチュインは遺伝子からの情報発現の制御に関与するタンパク質で、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という呪文のような名前を持つ小さな分子によって活性化される。


研究の経緯が、誰にでも理解できるように要領よく解説されていく。地図もなく老化という未知の大陸に踏み入っていく冒険譚のようで、どきどきわくわくしながら、次々とすばらしい景色が拓けていくのを楽しめる。これまでに行われた膨大な研究から導かれた結論は、酵母からマウス、そしておそらくはヒトまで、「サーチュインの働きが衰えることが、老齢に特有の病気を発症する大きな理由の1つ」であるということだ。


ただし、サーチュインだけが重要なのではない。といっても、たくさんあるわけでもない。ほかに、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)という酵素とTOR(ラパマイシン標的タンパク質)の2種類があるだけだ。すなわち、たった3つのグループのタンパク質をうまく制御してやれば――もう少し詳しく言うと、サーチュインとAMPKを活性化させ、TORを抑制してやれば――「老化という疾患」を予防できて健康な長寿が手に入るというのだ。


すでに入手可能な薬やサプリメント


ここまでの話を信じたならば、答えが見えてくる。3つのグループの酵素に対して適切な働きかけをしてやればいい。そして、その方法は実際に知られている。


サーチュインの活性化には、NADの前駆体であるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)や、赤ワインなどに含まれるポリフェノールとして有名なレスベラトロールが効くし、AMPKの活性化には、糖尿病の治療に使われる安価な薬剤メトホルミンが効く。TOR阻害剤は副作用が強いのだが、いずれ毒性の低い化合物が作られるだろう。


NMN摂取による具体的な効果がいくつか紹介されている。シンクレアの父はえらく元気になったし、なんと閉経していたのに月経が再開した女性もいる。そのNMNはサプリメントとして購入可能だ。


シンクレアは毎日1グラム飲んでいるらしいが、ネットで見ると安いものでグラム当たり2000円近くもする。ちなみに、シンクレアはほかにもレスベラトロールやメトホルミンの摂取などを行っているそうで、そのおかげかえらく若々しい。


さて、どう思われるだろう? 実は、これだけの研究成果や実際例を突きつけられても、私はいまだに半信半疑である。論理的には信じるべきだと脳が指示する。しかし、感覚的に受け入れられない。老化のせい、老化した私の脳が従来の「常識」を振り払えないせいなのかもしれない。そこまでわかっていても、「老化という疾患」なるドグマへと改宗することができないのだから仕方がない。


では、これから、どれくらい健康寿命が延びていくのだろうか。医療の進歩により10年、食事などの自己管理により5年、先に書いたような長寿遺伝子を働かせるような化合物により8年で計23年、というのが現段階でのシンクレアの試算である。ただ、これはかなり控えめな数字であるという。


これも信じがたい。けれど、もしそのような時代、現時点において寿命の限界とされている120歳を上回る人がたくさん出現するような時代がやってきたらどうなるだろう。完全に健康なら問題ないかもしれないが、認知能力が保たれたままであるという保証はない。


経費の問題もある。少なくとも現状では、NMNだけで年間数十万円は必要だ。もちろん、老化に起因する疾患のない完全な健康な日々が何年も延びるのなら十分に元はとれそうだ。それでも、払える人とそうでない人、それに、老化を忌み嫌う人と老化を粛々と受け入れる人が出てくるだろう。元気な120歳とやつれた75歳、新たな老人格差が生まれそうだ。


一方で、健康な寿命が延びれば、われわれの人生観やライフスタイルも大きな変更を余儀なくされる。シンクレアが論じるように、あまりにうまくいって、人間はどうやって死ねばいいのか、というような問題が真剣に議論される日がいずれやってこないとも限らない。かくも、老化の制御はさまざまな社会的問題、倫理的問題を惹起するのだ。


科学的根拠がもたらすリアリティー


科学の読み物としてすばらしく面白い。それだけでなく、ライフスパンが何十年も延長された状況を想像することにより、人間とは何か、人生とは何か、社会のあり方はどうあるべきかなど、いろいろな物事に思いをはせることができる。もちろん、以前からそういったことを考えることはできた。しかし、リアリティーを持ちながら考えるのと、フィクションとして考えるのでは大きな違いがある。


生命科学の知識がまったくない人にとっては、本書を読むのに少し時間がかかるかもしれない。しかし、順を追って読んでいけば、必ずわかるように書かれている。


知らなかったのだが、絶食による老化の抑制にも科学的根拠があるらしい。そのような健康寿命を延ばす方策がいくつか紹介されている。老化研究の現在を理解し、その成果を取り入れて健康寿命を延ばすことができれば、読むのに少々時間がかかろうが、あなたの人生にとって大きなプラスとなるだろう。


続いて「YOUTUBE」です。


【老いなき世界】LIFE SPAN 中田敦彦 まとめ


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Yusuke Kusuyama

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科学的根拠が示す「老いなき世界」のリアル度

「老いは自然なもの」と考える人の決定的誤解

仲野 徹 : 大阪大学大学院・生命機能研究科教授