FRYETTE PS-100を半年使用してみて思った事
去年購入したFRYETTE PS-100のレビューです
実際には使用したのは現在で8ヶ月間位ですかね
主にリハ、ライブ、自宅での小音量で使用のレビューです
結論から言いますと不満も確かにあるけどそれ以上に買って良かったです
今までの悩みを解決してくれた便利な機材です
この機材はパワーアンプ&アッテネーターを兼ねた機材で一番多いのはおそらく今時のアンシミュを使ってる人が使う機材かと思います
僕はAXE FX2を使用してましてパワーアンプにPS-100で音を増幅し、キャビをmesaで鳴らしてます
PS-100は確か去年位に出たと記憶してます
PS-100より以前に販売されてます50WのPS-1と後継機のPS-2がありまして両機とも6L6管で評判も良いと聞いてます
PS-1と2の違いはたしか出力の違い位かと思いますので音の違いの差はおそらく無いに等しいと思います
くわしくはオカダインターナショナルのサイトかYouTubeとか参照してくださいね
PS-100はその名の通り100Wで管も6550管に変更されてます
あと、チャンネルみたいな感じで2系統に分けて出力する事が出来るんですが、ここに関して僕は1つしか使用してません
僕的には使い所としてはあまり無いかなと感じてたり
この機材の購入を視野に入れてる方はおそらく3点気になってるかと思います
音が良いか?という事とアッテネーターは謳い文句通り小さい音でも大きい音でも変わらないか?という事と重量問題です
ギター以外でもオーディオやiphoneとか繋げて聴けるらしいですが正直どこで使うのか全くわからないので今回はオーディオの類の話は無視でギターだけのお話をさせていただきますね
まず音が良いか?という事ですがこちら完全に主観になりますので良し悪しではないのですが僕がもう1台所有してますmesaのSIMUL 2:90よりすごく音レンジが広く感じました
mesaは個性的なメーカーかと思ってまして極悪な方向で音作りするとすごくハマると思ってますが幅広くとなるとPS-100の方がいい感じのバランスで鳴らせるかと思います
PS−100の方が割りと難なくキレイに出す事が出来るので嫌味は無いなと感じました
少し前までの僕は殺人的なローを好んでましたがこの機材にしてから色々と考えを改めて音作りする様になったので良いきっかけになった感じがします
めちゃくちゃ今さらなんですけどね
PS-100の本体パネルにEQというかプレゼンスとデプスがついてますが極端なセッティングにしても破綻した音にならないので僕はいつも12時にしてます
あと、更にプレゼンスとデプスを3段階で掛けれられるトグルスイッチがあります
ここはなるべくflatにしててライブの時、もうちょい欲しいかなと思った時以外はなるべくいじらないです
つまりパワーアンプではあまり積極的に音作りはしなくなりました
2chの仕様で各々のVOやプレゼンス、デプスが調整出来ます
mesaの方はブースト的な感じでパワーアンプで音を作ってましたがPS-100にしてからと言うものの6550管のバランスが崩れる様な気がして全部flatにしてAXEで音を作る様にしています
このやり方が一番迷わないし分かりやすい(迷走しない)のでね!
SIMUL 2:90の背面です トグルスイッチに変更し、ここをオンにするとブーストされます
PS-100はFRYETTEの特性なのかわかりませんがクセはあまりなく感じる様に思えます
もしかしたら6550管の特性かも知れませんね
KT88とかも大きい音を出してもクリアーのままらしいですし
なのでmesaのキャビとかに合わせるとSIMUL 2:90の時より個性が少し削られる気がしました
とは言え、色々と自分の音作りで偏りを俯瞰して見れたのはすごく良い発見かと思いましたし嫌味な音作りの考えから離れてバランスの良さを常に考える様になりました
PS-1や2の方も同じ感じなんですかね?持ってないので何とも言えませんが
因みに6550管はKT88管の廉価版と聞いた事がありますがどうなんですかね?
言い過ぎの様な気もしますけど
あと、どこかのサイトで書いてあったんだけどKT88管だと120V仕様でないとあのパワーが発揮しないらしいですね
6550管は6L6をラージ化した物らしいけど音量で言うと6550管で2本で鳴らすより6L6管を4本で鳴らす方がパワーはあると感じました
ただ、PS-100のパワー管はデフォルトのままなので、まだ蓋を開けてないですがチャイナ管の可能性が高いです
mesaは自分とこで(OEMだけど)出してるので比べるのも少し酷だけど
なので少ししたらTUNG-SOLにでも変えてみたいなと思ってます
どうしても今まで使用してきたSIMUL 2:90と比べちゃうだんだけど、ぶっちゃけどっちの音が好き?と言われたらmesaって即答しちゃいます
だけど、mesaは音は良いけど重すぎるんす でかくて重いトランスが2つも搭載されてるのでめちゃくちゃ重いっす
あれを今後もリハやライブ毎に持ち運ぶのは正直つらいのでだったらそこそこちゃんと鳴ってくれるPS-100の方が良いっす
mesaは16kg近くありますがps-100は半分以下の7kg程度です!
マジで軽さは正義ですw
すごく勘違いされそうですがPS-100の音が悪いわけではないですよ
重量は本当に長い目で見て検討した方が良いです
ローディーさんが四六時中運んでくれるなら良いですが僕みたいなアマチュアが自宅からリハスタ、ライブ等に運ぶ事を考えるとマジで9kg差はデカイです
先にも記述しましたがPS-100はレンジが広いので色々と出来ますよ
何かのレビューで昔のFRYETTEと比べて駄目だと書いてあるの見た事ありますがおそらくVHT時代の2902と比べてるかと思います
僕のSIMUL 2:90と同じ感覚なんでしょうね
だけど価格差(定価ベース)で考えるとPS-100は約半額の12万円位だし多機能なんで絶対PS-100の方が良いと思います
あと、僕が感じたのは音より熱の方が気になります
めちゃくちゃ熱くなるんですよね
真空管アンプは熱くなる物だと思うですが想像以上熱くなるんです
購入店とオカダに聞いたんだですが仕様だそうです
というのも多機能な物をあの小さいスペースにブチこんでるので排熱がよろしくないらしいです
因みに僕のPS-100は初期の近いロットかと思いますがメーカーで熱対策していただきました
ちなみにSIMUL 2:90はそこまでギチギチではないのでPS-100ほど熱くなりません
SIMUL 2:90の内部です 真空管は筐体の外に接続されます
リハの時は1時間半程度で休憩がてら電源落とす様にしてます
30分弾くだけでかなり熱くなるので一応ね
購入したお店の人に夏は扇風機回した方が良いかもね!なんて言われました
確かにその方が良いかも ノイズも乗りそうですけど
トラブルですが熱かわかりませんがたまにですけど音が出なくなる事もありました
最近はその症状が出ないのですが購入時はその現象がよくありました
メーカーでも見ていただきましたが不明との事です
僕のだけかもね
アッテネーター機能の件だけどvolumeを大きくしたり小さくするのはやってません
ごめんさない
LANEYのVH100R持ってるんですが面倒でやってないです…
そのかわりよくやるのが小さいボリュームでも音の変化があるか無いかの件です
自宅でフルセットの状態でライブ時の20%位のvolumeで音作りはよくします
僕は購入前ここが一番気になってた所なのですがやっぱり音は変わりますよ
自宅で小さいボリュームで音作りしてリハスタにもっていって音を大きくすれば低音も歪の量も…etc変わっちゃいます
そりゃ100%一緒なんては考えてはいないけどさ
ただ、全く使えないレベルではなく結構頑張った感じで近くはなってるので自宅で作り上げたらリハスタで簡単に調整→また自宅で思い出しながら調整を何度か繰り返します
ただ、ライブ用ではなくお遊び用で自宅でキャビから鳴らすには十分です
まあ、ライブがメインなんで結局は調整の繰り返しはする事になるんですけどね
でも便利に使わせてもらってます
自宅での作業がまるっきり無駄にならない程度までの差と思ってください
アマチュアが書いたBLOGなんで読まれた方はネガティブな事だけを拾わない方が良いですよ
結論的にはこの価格でここまでやれるのは本当にすごいと思いますし
音質第一!なんて方は重量とメンテナンス地獄に耐える気があれば昔のパワーアンプを中古で購入すれば良いし今時の感覚で便利でスマートにと考えるならばこの機材に限った事でないけど最新の機材を使うのが余計な気苦労はないと思います
僕は後者を選んだだけですね
最後にだけどもし、PS-2とPS-100をどちらかでと悩んでたら価格差2万なのでPS-100の方が良いかなと感じてます
因みに予算が合うならば余裕でLXⅡ一択です
試奏したらマジで良かった PS-100とは全然違います
話はPS-100に戻りますが、ランニングコストのパワー管が6550の方が倍近くかかりますがアマチュアならば早くて1年、僕は2年位に一度しか管を変えないのでその間パワーを押し出せる100Wの方が気持ちが良いと思ってます
まあ50wでも十分ライブは出来るけど価格差2万ならなって感じ
最初からPS-2を考えてる方はご自身の欲しい物がわかってると思うのでそういう方はPS-2で全然OKかと思うけどどちから悩んでるんだったらという話ね
最後の最後でLXⅡに全部持っていかれたけどいつかは欲しいなって思ってたりw