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紫陽花

2018.07.16 14:34

https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12496078281.html【とんがってソフトのごとく柏葉紫陽花】より

( とんがって そふとのごとく かしわばあじさい )

周知の通り、紫陽花は大きく二つのタイプに分けることができる。一つは手毬のように花が集まって咲く「本紫陽花(ほんあじさい)」。青、紫、赤、白など様々な花色のものがあり、「西洋紫陽花(せいようあじさい)」とも呼ばれている。

もう一つは、花の外側に四弁の少し大きめの花が配され、その中央に小さい花が密集して咲く平べったい花、「額紫陽花(がくあじさい)」。日本原産で、これを西洋で品種改良したものが本紫陽花(西洋紫陽花)だとのこと。

ただ、紫陽花の中には、それらのタイプとは少し違うものもある。それが本日取り上げた「柏葉(かしわば)紫陽花」。この紫陽花は、本紫陽花のように手毬状にならず、円錐状に花をつける。

掲句では、その様子をソフトクリームのようにとんがって咲いていると詠んだ。色も白色なので、この喩えは、当たらずとも遠からずと思うがどうだろう。

ただ、字数の関係で中七を「ソフトのごとき」としたが、直に「ソフトクリーム」が連想できるかは甚だ心許ない。「柏葉紫陽花」は「紫陽花」の一種であり夏の季語。

因みに、過去に「柏葉紫陽花」を詠んだ句はないが、通常の「紫陽花」では20句ほど詠んでいる。その中で比較的ましなものを以下に再掲したい。

    【関連句】

     ① 紫陽花のつぼみ綻ぶ迎え梅雨

     ② 一輪に煌めく銀河額紫陽花

     ③ 白紫陽花強き雨にて身を清め

     ④ 雨上がり光滲ます濃紫陽花

     ⑤ 真昼間に「隅田の花火」という紫陽花

説明の方は特に要しないと思うので省略する。

イメージ 3

柏葉紫陽花は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。北アメリカ原産。古くから日本にもあったようだが、最近になってよく見かけるようになった。花期は5月~7月。白い一重の装飾花(そうしょくか)を円すい形にまとめて咲かせる。八重咲きもある。花房は自重で枝ごと垂れることがある。

*装飾花:花びらだけで雄しべや雌しべのない花。花びらに見えている部分も正確には萼(がく)。

名前は、葉に大きくて深い切れ込みが入り、その姿が柏(かしわ)の葉のように見えるところからつけられたとのこと。晩秋になると、葉は深みのある赤色に色づく。

「紫陽花」を詠んだ句は非常に多いが、特別に「柏葉紫陽花」で詠んだ句は見つからなかっので、参考句は割愛する。


https://www.in-natural.style/green-dictionary/hydrangea-origin/ 【紫陽花をどうしてアジサイと呼ぶの?名前や花言葉の由来は?】より

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。

じめじめとうっとうしい梅雨時に気持ちを明るくしてくれる初夏の花として人気の高い紫陽花ですが、名前の由来について考えたことはありますか。

名前の意味や、花言葉について知ると花のイメージが深まり、今まで以上に紫陽花を楽しむことができるでしょう。

今回は、紫陽花という名前の呼び方や漢字にはどういう意味や由来があるのかを紹介します。

また、紫陽花の持つ花言葉や、色によって異なる花言葉の意味についてもまとめます。

紫陽花はなぜアジサイという名前なの?

紫陽花(あじさい)という名前は、まず「あじさい」という呼び名が生まれ、そののちに「紫陽花」という漢字があてられて誕生しました。

「なのはな」や「かすみそう」のように、名前を聞いただけで由来をイメージしやすい花とは違い、「あじさい」と聞いても何が由来となっているのかすぐにはわかりません。

実は、紫陽花(あじさい)という名前は、「あづさヰ」(あづさい)という言葉が変化してできたものです。

このあづさヰという言葉を詳しく見てみると、「あづ」と「さヰ」という単語に分解できます。

「あづ」とは、小さいものが集まっている様子を表す言葉です。

そして、「さヰ」は藍色の花や、真藍(さあい)を表します。

つまり、「あじさい」という名前には「あづ」プラス「さヰ」という単語が隠れており、藍色の小さな花が集まって咲いている様子を見事に表した名前なのです。

日本にもともとあった紫陽花は藍色のガクアジサイだったので、青い小さな花が集まっているものが当時の人の紫陽花のイメージでした。

そのため、このような名前になったのです。

漢字で紫陽花と書く由来は?

「あじさい」を漢字で「紫陽花」と書くようになったのには、紆余曲折がありました。漢字の「紫陽花」という言葉には、とても美しい意味が込められています。

もともとは、唐時代の詩人である白楽天が書いた「白氏文集律詩」におさめられている漢詩の一節が由来になっています。

その詩の中で白楽天は、友人からある花の名前を聞かれて答える際に「陽光に映える紫色の花なので、紫陽花とでもしておこう」と詠みました。

ただし、白楽天が生きていたころの中国には私たちがイメージする紫陽花はまだありませんでした。

ですから、白楽天が詠んだ「紫陽花」は現代の紫陽花とは別の種類の花ということになります。

実際には、この花が何の花を表しているのか正確なところはわかっていません。

実は、現代のあじさいが「紫陽花」と表記されるようになったのは、平安時代の歌人兼学者であった源順(みなもとのしたごう)の勘違いが原因です。

源順は「陽光に映える紫色の花」と聞いて、日本古来のガクアジサイのことだと思いこみました。

そのため、紫陽花を当て字で「あじさい」と呼ぶようになったのです。

紫陽花にはどんな花言葉があるの?

花言葉にはその花のユニークな特徴をとらえたものもあれば、花にまつわる歴史が関係しているもの、一見関連がなさそうな意外なものまでさまざまなタイプがあります。

紫陽花が持つ花言葉はとても興味深いものです。

紫陽花の代表的な花言葉は、なんと「移り気」というマイナスイメージのものです。

これは、色が変化する紫陽花の特徴をとらえています。

紫陽花は土壌がアルカリ性であれば赤系になり、酸性化であれば青系になるといった具合に、土の性質によって花の色が変わります。

また、咲き始めはクリーム色ですが、その後水色、青、青紫、赤紫へと咲き終わりまでの間に色が変化することでも有名です。

そのため、七変化(しちへんげ)という別名もあります。

ころころと色がうつろう様子が移り気な人をイメージさせるので、このような花言葉になりました。

浮気をイメージさせるマイナスな花言葉のために、従来は結婚式やプレゼントなどのシーンでは避けられていました。

でも、紫陽花のポジティブな花言葉が広まるにつれ、紫陽花を結婚式のブーケやプレゼントとして使う人も増えてきています。

その花言葉とは、「家族団欒」や「家族の結び付き」です。

これは小さな花がたくさん集まって咲いている様子を家族に例えた、かわいらしい花言葉です。

ジューンブライドなどで使用する際には、このプラスイメージの花言葉を司会などに一言添えてもらうと良い印象になるでしょう。

紫陽花にはさまざまな色合いがあるのが魅力で、花の色によってもそれぞれ異なる花言葉があります。

日本でよく見かける青や青紫色の紫陽花の花言葉は「冷淡」「無情」「高慢」「辛抱強い愛情」「あなたは美しいが冷淡だ」などの意味です。

長い梅雨に耐え抜く凛としたイメージを表しているようです。

ヨーロッパなどでよく見られる華やかなピンクや赤紫色の紫陽花は「元気な女性」、可憐な白い紫陽花は「寛容」という花言葉を持っています。

日本古来の紫陽花であるガクアジサイは「謙虚」です。

由来を知れば花に思いを込められる

紫陽花(あじさい)という名前の呼び方や漢字には、素敵な意味やストーリーが秘められています。

こうした名前の意味や花言葉の由来を知ったうえで、紫陽花をプレゼントするとより一層思いを込めて贈ることができるでしょう。

また、紫陽花には花の色や種類によっていろいろな花言葉があることもわかりましたね。

もし相手のイメージに合わせた紫陽花を選びたいなら、種類や色が豊富なインナチュラルにご相談ください。