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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

受験前日に学校を休んだ子の話

2017.01.29 15:00



先日、とあるレストランで、以前の卒業生に再会しました。

ちゃんと働いている姿を見て、安心したのと同時に、

当時の思い出がよみがえってきました。



中3の頃に塾にやってきた彼は、

あんまり学校に行けていない子で、

内申はほぼ0。でも行きたい高校は偏差値50を超えていて、

その一年はほぼほぼ毎日自習や授業で塾に来ていました。



偏差値はぐんぐん上がって、

二次選考で志望校が狙えるまでになりました。

割とやんちゃな性格でしたが、勉強はよく頑張りました。

そして、受験前々日の2月14日。



その日最後の授業が始まったぐらいの時間帯で、

なんだか教室の奥がざわざわしています。

なぜか横になっている彼。

「どうした?」と訊くと、「鼻血が止まらない」と。

「またまた〜。チョコレート食べ過ぎたな」なんて最初はからかってましたが、

三十分たっても、一時間たっても、止まらない。



いよいよこれはまずいとなって、

病院を探して、一緒に付き添って向かって、救急で受付。

しばらくして処置のおかげで、鼻血は止まりました。

お仕事だった親御さんも到着して、一安心。

でも、検査で次の日の学校はお休みすることに。

受験前日の受験指導に出れない分を、彼がとても不安そうにしていたので、

塾でやることにしました。



その時塾に来た時の不安そうな顔と、帰り際の「明日頑張ってくるよ」という顔を、

今も不思議と覚えています。

その頃受験生たちに渡していたキットカット(メッセージが書ける)を、

鼻血が怖くて、彼だけクッキーにしたことも。



受験が終わって、彼が塾に一番に来てくれました。

「できたよ!」と笑った彼の顔ももちろん覚えています。

でも、もっと忘れていないことは、

ちょうどその時、彼と同時にやって来た塾が初めてのお客様に、

彼が「あ、傘立てこちらですよ」と入口前で案内をしていたこと。



いつの間にそんなことができるようになったんだと、

驚いたと同時に、とっても嬉しくなったことを今もちゃんと覚えています。



人は、そして特に子どもは、

知らず知らずのうちに、とんでもないスピードで成長する。

そんな人間的成長を見守ることも、

塾の役目なんじゃないかな。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

過去も、今も、大切にして、未来に活かそう。