「宇田川源流 日本万歳!」 大谷翔平の魅力はずば抜けた実力と日本人らしい心遣いではないのか
「宇田川源流 日本万歳!」 大谷翔平の魅力はずば抜けた実力と日本人らしい心遣いではないのか
月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや日本のすごさというのは、いつも日本人の誰もが毎日「当たり前」に行っている内容があって、その内容を行っていることが、日本の高い評価につながっているということを、毎週このように何かの記事を見つけては書いている。さすがに梅雨明けしてしまい、夏も本番となって、急に暑くなった。熱いのが好きな人はとてもよい季節になったというが、私のようなかなり太った人間にとっては、暑さは敵であり、毎日ふらふらしている感じである。まあ、デブは重力に逆らうこと(上り坂)と暑さが嫌いな種族なので、困ったものだ。
さて、そのようなときにはクーラーの効いた部屋でテレビでも見ているのが毎日なのであるが、最近にほんをにぎやかにしていることのひとつが、大谷翔平選手であろう。毎週、この「日本万歳」では「日本という国は一人の英雄によって評価を得ている国ではない」という主張をしているのであるが、残念ながら、その主張を完全に覆すものであり、なおかつ、私も認めざるを得ないヒーローである。なおかつ、他の日本人メジャーリーガーもすごいとは思うが、やはり大谷翔平はずあ抜けた実力の持ち主ではないかと思うのである。完全に「ヒーロー」なのである。
そのヒーローのすばらしさは、まず、他では全くまねできない「二刀流」であろう。このことは、ある意味では彼の非凡な才能があり、なおかつ人一倍ストイックに練習をしている。日本人は何かと「道」という言葉を使いたがるが、まさに、そのストイックな練習風景は「野球道」というのにふさわしいものではないか。
多くの解説者が「二刀流なんて邪道」「どちらかに絞るべきだ」といいながらも。大谷選手は自分の主張をそのまま通し、そして、その道を進んでアメリカのオールスターげーむという、ある意味で頂点に立ったのであるから、この実力を批判することのできる人は少ないのではないか。
他人よりもずば抜けた力、阻止ってその結果を残す姿勢、そして、その結果を残すための練習とそれを支える精神構造、それらを支える考え方などが、すべて「日本の心」の原点にあるような気がするのである。もちろん、ずば抜けてすごい実力があり、私たちにはまねのできない内容なのであるが、一方で大谷が日々しっ戦している「日本の心」が評価されているのではないか。
大谷翔平 球宴史上初二刀流で勝ち投手!マー君以来日本選手2人目 初回を160キロ連発3者凡退
◇オールスター戦 ア・リーグ5―2ナ・リーグ(2021年7月13日 デンバー)
大リーグのオールスターゲームは13日(日本時間14日)、コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、初出場のエンゼルス・大谷翔平(27)はア・リーグの「1番・DH」で先発出場し、先発投手も務め、史上初の投打二刀流出場が実現。初回1イニングを投げ3者凡退に抑え、勝利投手となった。日本投手の勝ち星は、19年にヤンキース・田中将大(現楽天)が1回無失点で日本投手初の勝利投手になって以来2人目。打ってはニゴロ、一ゴロで2打数無安打で5回に交代した。試合はア・リーグが5―2で勝ち、8連勝した。MVPには、史上3組目の「親子本塁打」、オールスター史上200本塁打目を放ったブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が史上最年少で輝いた。
大谷は1回表、先攻ア・リーグの1番打者として打席に立ち、ナ・リーグ先発でサイ・ヤング賞3度のナショナルズ・シャーザーと対戦。球宴初打席はニゴロに倒れた。
その直後の1回裏には先発マウンドに上がり、先頭のパドレス・タティスへの初球は157キロの直球でファウル。1ボール2ストライクから左飛に打ち取った。続くドジャース・マンシーは内角直球でニゴロ、カージナルス・アレナドには161キロの直球を連発して遊ゴロに仕留め、3者凡退に抑えた。
3回1死の第2打席ではブリュワーズ・バーンズと対戦し、初球の内角直球を叩き一ゴロに倒れた。5回無死一、三塁の場面で代打を送られ、途中交代した。
交代後、インタビューに応じた大谷は「楽しかったです。それだけかなって感じです」と声を弾ませた。前日の本塁打競争の疲れは「多少ありますが、最後のラウンドまでいっているわけではないので、(きょうは)ぼちぼちの感じでいけました」と言い、史上初の投打二刀流に「本当に光栄なことだと思っています。ありがたいこと」と話した。
前半戦を投手で4勝1敗、防御率3・49。打者で打率2割7分9厘、33本塁打、70打点、12盗塁の活躍を見せ、先発野手を決めるファン投票ではDH部門で選出。投手としては、選手間投票の先発投手部門の5位でメンバー入りした。
大谷の“出現”で、投打「二刀流」で出場できるよう、指名打者(DH)制を解除しなくて済む特別ルールが適用され、ア・リーグの「1番・DH」で先発出場し、先発投手も務めた。日本選手の先発登板は1995年のドジャース・野茂英雄に次いで2人目。先発出場は2010年のマリナーズ・イチロー以来11年ぶり。
ベーブ・ルースは1933年の第1回球宴で記念の1号本塁打を放ち、翌年も打者で出場したが、ともに登板機会はなかった。大谷が初の“リアル二刀流”出場を果たし、メジャー球史に新たな歴史を刻んだ。
2021年7月14日 12時32分 スポニチアネックス
https://news.livedoor.com/article/detail/20529186/
ここからはその大谷選手の精神について、私の個人的な感想を書いてみたい。そのために、彼の実績、特に、大谷選手のオールスターでの実績などに関しては、ここで私の文章が触れることはほとんどないと思われる。そのように考えて、私の文章とは関係ないのかもしれないが、記事はオールスターゲームの内容にしておいた。実際にオールスターゲームは、それほど活躍はしていない。しかし、大谷選手そのものがMVPであり、なおかつ勝利投手に輝いている。また、そのような活躍をしながら、他の選手たちに慕われ、そして楽しそうに話をしている大谷選手の姿は、やはり素晴らしいのではないか。妬みなどを持たれるのではなく、大谷選手が同じメジャーリーガーに憧れをもって見られているのが素晴らしい。ここにその記事はないがMVPもすべての投票権を持ったマスコミが大谷の名前を書いているのであるから、その功績は素晴らしいのではないか。
さて、私が書きたいのは、大谷選手の野球以外の行動である。例えば折れたバットを拾って届ける。グランドに落ちているごみを拾って、そのままポケットの中にしまう(もちろん、そののちにゴミ箱にしまうのであろう)。日本人であっても最近はそのようなことをする人は少なくなった気がするが、昔はそのようなことをする人は少なくなかった。現在でも、例えばサッカーのワールドカップの後に、客席のごみを拾ったり、あるいは敵のチームにエールを送るなど、日本人のマナーというのは、非常に素晴らしいと評価されている。
また大谷選手の場合、ファンサービスもかなり素晴らしい。サインのために時間を取るのは当たり前で、プライベートなどでも、ファンを大切にする。自分がオールすあーに選ばれたからといって、何か「天狗になる」というようなことは全くないということなのである。大谷選手のインタビューの中でも「ファンがいるから」というようなこともあるし、また「感情的にならないようにする」ということを心掛けていることがよくわかる。公人と私人の使い分けがしっかりとできているということであり、また、その時にふぁにゃ他の人、例えば上記のごみを拾ったりということは、球場のスタッフに感謝しているという。オールスターの後に、球場スタッフなどに約1650万円を寄付をしたという。本当に素晴らしい心がけではないか。
なんとなく、日本人の忘れていた「思いやり」ということが、大谷選手にはしっかりとできている。昔の日本人が皆持っていた内容を、彼自身は出来ているのではないか。そして、野球選手としての能力は我々にはなくても「人を思いやる心」は、日本人ならば誰にでもあるのではないか。そしてそのような日本人として「当然」の事を、体現して、アメリカで評価されている姿を見るのは、何か気持ちがいいような気がする。