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方法論ではない証明

2021.07.18 23:28

昨日の理由から考えると方法論ではなく、それに取り組む姿勢によって効果の違いがあるのではないかと気づきます。


以前も書きましたが、初心者であっても思わぬ効果を出す時があります。私もそれを経験しました。しかし、その時は、かなり疲れて次ぎの人ができない程、神経を集中させてしまったのを思い出します。ここが初心者とベテランの違いです。

もしかすると、初心者であるかベテランであるかの違いはこれだけなのかもわかりません。


分析の仕方は、術者の意欲と姿勢を変化させます。より多くの分析方法を知っていた方が意欲と姿勢を保ちやすく効果的です。治療法より分析方法が重要だということです。 刺激方法というのは、そう多く必要ないのではないかと思います。つまりテクニックの多くは、他の方法にも代替できる可能性があるからです。 


お灸の方が効果的とか鍼の方が効果的、マッサージの方が効果的だと思い込んでいるものも、その人の身体よく分析し、明確な判断ができれば、それらの刺激にそう違いはなかったと気づくはずです。

分析してみると、一定の条件さえクリアしていれば効果的に働くということです。それは東洋医学や西洋医学にかかわらずそうなります。間違った処方であれば、どんなに効く薬も無になってしまうのと同じです。 


この前も沢山のセミナーをうけてきた人と話をしましたが、習ったテクニックが、当てはまるかどうかを知っていなければ宝の持ち腐れだと言ってました。 

この患者は、どうなっているのか、またその状態は、何が適応なのかがわかる技術がないと何もはじまらない。刺激法を習う前に、適不適がわからなければ意味がないということです。 それは、どんなに論理的に見える方法を学んでも最終的には術者の選ぶ能力によって効果の差が決まってくるということです。

 

どれだけ論理的に見える方法であっても効果がなければ意味がありません。逆に刺激が限りなく少なくても、ごく短時間でも当てはまっていれば劇的に効果はでます。 

多くの術者にそれを体験してもらいたいと思っています。それこそが手技療法の持つ最大の魅力です。そして、そういう体験がモチベーションを高く保ちます。