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【ジョームの古賀です】東京オリンピックを陰で支えるすべての警備員へ!~

2021.07.19 01:32

ジョームの古賀です。

僕が日々の業務(と日常のいろいろ)のなかでつれづれに感じて考えた事を、不定期に更新していくブログです!

<ジョームの古賀・豆知識>

セフティワンの前身であるエス・エイチ・エスの頃から、警備員として現場に立つ。路上で大往生したいほど仕事が好きな現場人間。2人の娘の父親でもある。

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いよいよオリンピックまで一週間となりました。(7月16日現在)

依然コロナの新規感染者は増加中で、オリンピックも無観客での開催となるようです。オリンピック関連の新聞・ネット記事を見ていると、一週間前でも様々な対応に追われている様子が伺えて「大変そうだなぁ」と思っている次第です。

この世紀の一大イベント、小社にも警備依頼の案内が来ておりました。

残念ながら、人数的に対応が難しかった(最低何人以上&何日以上という縛りがあった)ため、小社の警備員が東京オリンピックでその雄姿をお見せすることはできません。私個人としてはコロナ禍でなければ思い出作りに行ってみたいなとも思っておりましたが、この現状を鑑みるととても行ける状態ではないなと思ってしまいます。

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イベント警備は工事現場の警備に比べて難しいと私は思っております。

工事の場合だと、工事の内容によって警備のやり方が多少変わってきますが、基本同じで「片側交互通行規制」「車線規制」「路肩規制」「歩道規制」「通行止め規制」という規制の形式があり、大体この5パターンになります。もちろん交通量や道路形状によって難易度は変わります。ポイントは工事車両と一般車両&歩行者の接触事故を防ぎ、周囲に迷惑をかけないようスムーズに交通誘導すること、です。


これに対し、イベント警備はイベント毎にまったく内容が変わります。

同じきらら博記念公園(山口市阿知須)でのイベントでも、「生協まつり(コープやまぐち様主催)」と「山口ゆめ花博」ではやり方が全然違います。

来場者の数やイベント内容、使用会場が異なるからです。当然来場者の動線も違ってきます。

毎年開催されるイベントでも去年と同じ警備計画書では通用しなくなることも多々あります。

また天候によって来場者数が激変することもイベント警備の大きな特徴です。



そしてイベント警備で一番大変なのは「トラブルが多い」ことです。


想定できるトラブルからまったく予期しないトラブルまで、あらゆることが発生します。万全の態勢で臨んでも、必ずと言っていいくらいトラブルは起こります。

(例)

・許可証を持っていない(忘れた)関係者が入れてくれという。

・進入不可の場所に人や車が入っている。

・駐輪場に入りきらない自転車が車道にあふれている。

・通行止め解除時間になっても道路上のイベントテントが片付かない。
・駐車場が満車になったが、臨時駐車場は無い。

等々・・・


想定していた内容ならある程度は対応できるのですが、思いもよらないことが起こるとパニックになります。

急に雷雨が発生しただけで会場は大パニックです。満車になって「どこに止めたらいいんだ!」とお客様に怒鳴られてもどうしようもないのです。


イベント内容を聞かれることも多く、聞かれたら丁寧に応対しないといけません。「サザンのコンサートがあるって聞いたんだけど」「いえ、サザンオールスターズは来ません。来るのはゴダイゴです」と言っても納得してくれない方もいました。


自分の車をどこに停めたかわからなくなったという来場者の方と一緒に延々と「シルバーのムーブ」を探したこともあります。


イベントから帰るお客様に「下関に行きたいんだけど、どっち?」と聞かれて「あっち」としか答えられなかったことも後悔しております。丁寧に教えてあげたいけど、何カ所も交差点を曲がらないといけないし、後ろに車もつかえてるし・・・


まだまだたくさんあるのですが、愚痴っぽくなるので控えます。


東京オリンピックで警備業務に従事する同業者の警備員方、頑張ってください!!

多分大変だと思います。

しかしこの大事業を成し遂げたとき、大きな達成感と大きな経験値がご自身の財産となって身につくことと思います。


私はテレビにも映らないであろう多くの警備員同胞の無事と成功を祈っております。