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九州大学 らくちんラボ

【AIとバリアフリー】新聞とニュース報道で紹介されました!

2021.07.08 07:12

研究会では、高野茂先生(情報科学)を中心に、AIを活用したバリアフリーの実装に取り組んでいます。今回、高野先生が、日立製作所・昭和自動車との共同研究を通して、バス乗り場に設置したカメラ映像をAIで解析し、車椅子ユーザーを検知して乗車時の支援につなげるシステムを開発しました。この新システムはJR九大学研都市駅のバスロータリーに実装され、今年度末まで実装実験が行われます。実装のお披露目が、6月25日のKBCニュースで紹介され、また、7月8日の読売新聞朝刊に掲載されました。

車椅子ユーザーがバスに乗る際、ノンステップバスのスロープを出し車内のスペースを確保する作業に時間を要しますが、事前に利用者の状況を把握できればスムーズな乗車につながります。今回のシステムは、バス停に設置したカメラの映像をAIの画像解析技術を用いて解析し、車椅子ユーザーを検知するとバス案内所のスタッフのスマートフォンのLINEに来場の連絡が入るものです。今後このシステムの検証を進め、白杖を持つ視覚障害者やベビーカーが検知できるようにさらに精度を高めます。

研究会では、ノンステップバスの運行情報をリアルタイムで利用者のスマートフォンに届けるシステムも開発中です。このシステムが実装されれば、バス停にてノンステップバスを待ち続ける必要が解消されます。これらのAIを活用したバリアフリーは、共生社会の達成に向けた大きな助けとなります。来たるDX(デジタル・トランスフォーメーション)社会は、次の段階のバリアフリーを実現しインクルーシブな共生社会の達成につながると私たちは考えています。