シルクベールの生地について
商品紹介ページには書ききれないアレコレ、実は結構たくさんあるんです。
でもこれ以上文章を長くしちゃうと、読むのも大変だし、見るだけでげんなりしちゃうかなと。
そんな書ききれない思いやこだわりを、これから少しずつブログでご紹介しようと思います(^^♪
まずはAtelier CHAKA*の不動の人気アイテム、オーダーメイドシルクベールについて。
今回は生地についてご紹介します。
シルクベールに使用している生地は、羽二重(はぶたえ)という平織の織物で、光絹(こうきぬ)とも呼ばれています。
この羽二重の特徴は、やわらかさと軽さ、そして上品な光沢。
空に舞うシルクベールのしなやかな動きとなめらかな輝きは、ベリーダンスの曲線的な動きをより美しく強調する最強の小道具として、ダンサーたちに愛されてきました。
いつ頃からシルクベールが使われはじめたのかは不明ですが、ゴールデンエラの時代ではシフォンベールが使われていたようです。
シフォンよりも軽くて滞空時間の長いシルクを使いはじめた最初のダンサーさんは、とても研究熱心な方だったのではないでしょうか。
Tahiya Karioka
羽二重の単位は匁(もんめ)で、東南アジアで古くから使われている重さの単位です。
日本では1匁=3.75g。
シルクの場合、93㎝×93㎝の布生地が基準となり、5匁なら18.75g、6匁では22.5gになります。
Atelier CHAKA*のシルクは、中国の絹織物工場より反物で仕入れています。
工場直販で、さらにまとめ買いすることでコストダウンを図っています。
あちこちからサンプルを取り寄せて、そのときに一番良いと思えるシルクを選んでいます。
なんせ中国ですから、工場によって同じ重さ(厚さ)でも品質にバラつきがあるし、価格も違うし、長く付き合ったから信頼できるかといったらそういう訳でもなく、凡ミスで損害を被ったりと、裏ではいろんな問題が発生していたりしますw
上記の匁(もんめ)の重さの単位も、工場によってバラつきがあるので正確にその重さかといわれると、ちょっと違うような気もします。
それでもようやくクオリティも担当者の対応も良いところが見つかり、しばらく安定して高品質なシルクをキープできそうな状況です(いまのところはw)。
シルクベールは5匁と6匁の2種類、ポイベールやファンベール、ウイングは6匁で統一しています。
なぜかというと、いままでいろいろな羽二重を扱ってきましたが、品質と耐久性の面で6匁がイチオシだから。
5匁と6匁の差はほんのわずかで、並べて比較してみてもベールワークしてみても、一般の方はどちらかわからないレベル。
ほんのわずかな差ですが、薄手のシルクにありがちな生地のヨレがより少ないのが6匁です。
出店でも実際にシルクベールに触ってもらうと、「薄くて軽いけどしっかりしてる!」とのコメントが多数でした。
以前は3.5匁のシルクベールも扱っていましたが、やはり耐久性の面で心配があり仕入れをストップしました。
羽衣のように軽やかでふわふわした使い心地も気に入っていましたが、消耗品と割り切って作るよりも、長く使ってもらえるモノを作りたいなぁと思ったから。
薄ければ薄いほどデリケートで、ちょっと引っかけるとすぐにピーっとツレてしまうんですよね。
5匁も残りの在庫がなくなり次第、しばらく仕入れをストップする予定です。
「シルクベールは羽二重の5匁」という定説がありますが(私もそう思っていましたw)、現状のベストは6匁なのでしばらく6匁をオススメしていくつもりです^^
今回は生地についてのご紹介になりましたが、次回はシルクベールの両サイドの端処理についてにしようかな(書き切れなかったので)。
三巻仕上げとロック仕上げについて、何が違うの?という方も多いかと思いますので、その違いをご説明しますね。
興味のある方はぜひ、次回をお待ちください~☆